評価:★★★★☆ 4.4

 いつからここにいたのかはよく覚えていない。この糞みたいな場所で、私はいつも空を見上げていた。空に浮かぶ大きな大きな太陽。誰にでも優しく降り注ぐ暖かな日差し。もしもずっと晴れならば、この世はどんなに幸せなんだろう。だから私は明日も晴れるようにと毎日祈り続けた。泣くのを堪えて、必死に祈り続けたのだ。

 そして、寒くて薄暗くて冷たくて糞みたいな雨の日に、私達は死んだ。
 ――そう思った。

※無事完結できました。ありがとうございます。
また、書籍化も決まりました。出るのは秋過ぎと大分先なのですが。
その間に、外伝とか更新したいと思っております。



登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録

その他要素