1号室、1番ベッドの少年 完結日:2015年1月22日 作者:マーベリック 評価:★★★★☆ 4.4国民の十万人に一人の割合で発症する難病『再生不良性貧血』を高校3年の春に突然患って入院する事になった『僕』ことマーベリックの送った忘れる事の出来ない日々を綴った闘病記。:完結しました。 話数:全29話 ジャンル:その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:ほのぼの 展開:未登録 その他要素 入院生活 再生不良性貧血 学園 病気 病院 闘病 闘病記 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
17歳という若さで国民の十万人に一人の割合で発症する難病を患った時、人は何を思うのでしょうか。悲嘆、絶望、よりによって何故自分なのかという悔しさや怒り。このエッセイはそんな人間の暗い感情の渦巻く闘病記……などでは全くありません。美人看護師さん達と意気投合し、超時空要塞マクロスへの愛を語り、闘病中の少女の為に童話を創り、フライドポテトとチーズバーガーに命を賭ける……!これはどこまでも前向きで限り無くひたむきな少年と、彼を見守り、応援する人々の優しく温かな交流記です。読めば少年の一挙一動にハラハラさせられ、思わず声を上げて笑い、涙をこぼしてしまうでしょう。(←笑い過ぎて、という意味ではなく)そしてこのエッセイを読み終わった時に胸に訪れるのは、生きるということへの爽やかな希望と、そして自分も一号室一番ベッドの少年に会いたいという、何とも不思議な憧れなのです。
高校三年生の春に難病で入院した作者さんの実話に基づいた闘病記です。この作品には闘病記につき物の「絶望」や「悲哀」はなく代わりに「希望」と「笑顔」で満たされています。絶望的な状況を嘆くことなく、笑って乗り越えていく「強い心」を持った作者さんや彼を支える色々な人々との絆は本当に感動的で、「勇気」や「希望」を分けてもらえます。