私とコイツの物語 完結日:2015年4月18日 作者:東雲 秋葉 評価:★★★★★ 4.5私とコイツの、平和で平凡で平坦な取り留めのない日常を綴った物語。 話数:全29話 ジャンル:ヒューマンドラマ 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:ほのぼの 展開:未登録 その他要素 学園 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この作品は読めば読むほど味わいが深い文学作品に仕上がっています。その理由はまず、「台詞」です。登場人物が話が進むにつれていわゆる「名言」のような何かを考えさせられる言葉を言い放っています。次に心理描写や情景描写の上手さです。この作品を書かれていらっしゃる作者様はなんの変哲もない日常を作者様から見た世界で描かれているので自然とその世界に虜になるような構成です。とても味わい深く読みやすいので是非目を通してみてください。
「青春」はその渦中では気づく事は出来ないが、キラキラと輝きを放っていて、かけがえのない他愛もない事に、すべてをかけられる時代である。 なんの変哲もない、少女の日常を、作者『東雲 秋葉』は、そのフィルターを通して、色合いをつけていく。僕はこれを東雲フィルターと呼んでいる。東雲フィルターから見た世界で気づいた事がある。素直な気持ちで生きていれば、日常は素敵なドラマになるのだ。私とコイツの物語。私とコイツには名前はないが、きっと名前が分かる時が……この世界からの卒業なのだと、僕は思う。