評価:★★★☆☆ 3

「何故だっ! 何故、貴様は我の呪いを受けないっ!」
 叫んだのは目の前にいる魔族ではない。心配そうにこちらを見ている女王でもない。ラースリッドの右手に握られている、ひと振りの魔剣だった。

人間には必ず火・水・風・土の四大属性が備わっている。生まれた時に司教から、その子の守護属性を教えてもらうのが慣習だった。
ところが生まれたラースリッドには、属性が備わっていなかった。司教が叫ぶ。
「祝福を得られなかった、呪われた子だ」

両親が他界し、叔母の家に預けられたラースリッドは16歳になる。呪われた子として、周囲から蔑まれる日々を送る。
ある日、ラースは王都へ引っ越す叔母に置いていかれる。不思議に思ってると、魔物の軍勢が住んでる町へ押し寄せてくる。
なんとかしたいと手に取ったのは、所有者の体を乗っ取り、生ける屍とする暗黒の魔剣だった――。

呪われた子として意味嫌われていたラースリッドは、いかにして英雄と呼ばれる存在にまでなっていくのか。



登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録

その他要素
注意:全年齢対象