評価:★★★☆☆ 2.5

 魔力がダムとなって貯まる場所『紅い森』へと訪れたアルザークとルイン。
 彼らはそこで、八年前あちら側、つまりは精霊達の在る世界『霊界』より飛び出し家出した子供たち、その一体であるノームと出会う。また、時を同じく八年前、いまだ世界を包む争いの炎、何十年と続く大戦争、それにより半身を失ったという水の精霊と出会った。ならば、それも自分の役割として、二体ともあちら側へ送り届けようとすれども、なんとノーム、この森に現れる妖精の姉妹、そのふたりに恋をしているのだという。
 妖精は森を出られない。そも、妖精とは現象の名前であって存在するものではなく。彼は森を離れようとしてくれない。けれど、彼が恋する妖精達。妖しの精が示すのは、近い未来、この森が崩壊を迎えるという事だった。

 精霊達の、言葉通りお使いとして、
 世界を旅するアルザーク・A・レヴァンティス。

 彼は一つの妙案を思いつく。
 それもすぐに崩れ去る。
 まるで悩む彼を鞭打つように、紅い森を北上して、人族軍オフィール所属の一団が森へと現れた。そう、戦争はいまだ続いて、彼らはまさに前線へと移動している途中に、この場を通るのだ。

 しかし、

 その瞬間にすべての歯車が噛み合って。
 アルザークは確かな、決意をもって動き出す。
「妖精には、消えてもらう」
「消すぞ、この森を」
 そして、
「ノーム。お前のこれが、“望む世界‐アルカディア‐”だ」

(※台詞は本編とやや異なる恐れがありますがご了承ください)



登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族

時代:未登録
舞台:
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素