放課後の理科室

　ハル（ユウヅキハルト）はアツ（ヨシカワアツシ）とハナ（サクライハナコ）と同じ高校に進学した。合格発表を見た帰り道にハルは、アツに「ハナのことが好きだ」と打ち明けられる。それ以来ハルは、自身のハナに対する気持ちを封印して、三人の友人関係を維持しようと努力する。
　ハルは、ハナとアツに高校に行ったら同じ部活をしようと約束していたが、それを反故にして一人別な部活に入部する。高校で初めて知り合ったサクヤ（ヒグチサクヤ）が一人理科室で活動する怪しい部活動を手伝うことになった。そこは美味しいコーヒーとは何か？を追求して、毎日様々なコーヒーを淹れては飲むを繰り返す部活だった。
　ハルはアツのハナに対する気持ちを知って以来、本当はハナが好きなのに何でもないかのように振る舞う。そんな中ハナはハルに対する好意を徐々に見せ始める。こうした中ハルは三人での行動に少しずつ居心地の悪さを感じるようになっていく。一方、人を小馬鹿にした態度を取るサクヤと徐々に打ち解けて新しい居場所を得ていく。
　＊ダ・ヴィンチ文学賞に応募して三次予選まで残った作品です。
　＊星空文庫にも投稿済みです。
　＊ふみふみにも投稿済みです。