評価:★★★★★ 4.5
守隠し。それは千駄木(せんだぎ)こずえにとっての救いであり、物部(もののべ)昼夜(ちゅうや)に対する復讐でもあった。しかしそれと同時に昼夜にとって、それは自殺と呼べる代物でしかなかった。
物部昼夜と千駄木こずえの奇妙な関係は、そもそも幼馴染という関係であったにも関わらず高校一年の夏から始まり、一年後の夏まで継続していた。
「守隠しって知ってる?」
それが二人の奇妙な関係の始まりの言葉だった。
「私を守隠しに遇わせて欲しい」
こずえの言葉に首を横に振る事が出来ない昼夜が、その真意を彼女に聞く事など出来る訳がなかった。
守隠し計画は順調とは言えずも、進行する。二人の幼馴染を更に向かえて、まるでひと夏の思い出に花を咲かせるかのように。
後戻りのできない夏が、始まろうとしていた。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり