評価:★★★★☆ 3.8
ゲーム好き大学生の勇一は、ふとしたことから人気ゲーム『Labyrinths and Dragons』(通称ラビドラ)の世界に入り込んでしまう。それも実装されたばかりの女勇者の姿になっていて、しかも何故かレベル99の最強データだった!
女勇者“ユウ”としてレベル99のスペックとゲーム知識を活かして序盤を順調に進めていくが、とある「負けイベント」の中ボスを倒してしまったことからシナリオが徐々に本来の流れから外れて行き……【特徴・注意点】
※主人公はTS(性転換)っ娘です。苦手な方はご注意下さい。
※「ゲーム」寄りの世界なので戦闘はスキルが飛び交ったりイベントはフラグ管理だったりします。
※バグや予定外の行動による不具合の連鎖、的なミステリ要素のあるストーリーを目指しています。途中で「?」と思うような部分がありましてもなるべく最後までお読み頂いて判断して下されば嬉しく思います。※2015/4/24無事完結しました。
※2015/8/1の活動報告にて、「元ネタ解説集」なるものを投稿しました。
※2016/3/8誤字誤用大量修正が入りました。
※第4回ネット小説大賞、一次選考通過&ピックアップに選ばれました。応援ありがとうございました。
※この小説の著作権は著者・TAM-TAMに帰属します。無断での転載・翻訳は禁止させて頂きます。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
文体も内容も非常に読みやすいので、すらすらと呼んでしまえる作品ですが、細かい部分がすごくよくできているので、ついつい二度読みをしてしまいます。主人公の性別が変わる点や、下ネタ(エッチネタ?)を『読者が気持ち悪くならない』ように品よく設定とキャラクター、物語を作り上げており、作者の『読者に対する配慮』が非常に行き届いているのに感動すら覚えます。続編を読みたくなるような『中毒度の高さ』もかなりのものであり、TAM-TAM氏の作家としてのこれからに大いに期待したいところです。
某有名RPGから伴う既視感――そこから少しのズレが生まれるだけでこれほど圧倒的な完成度の作品が生まれるのかと驚愕した本作。腹筋崩壊は必至なため、手軽に読めるもののTPOをわきまえて読み進める必要のある、なかなかに憎らしい一作として是非ともお勧めしたい!さて、物語の筋書きを理解したゲームに、圧倒的な力を持って入り込む事が出来たら――貴方はどんな妄想を膨らませるだろう?メーカーが用意した舞台で遊ぶはずの「ゲーム」に一石を投じられるシチュエーションは、これほどにもワクワクするものなのか、と感じた衝撃を一人でも多くの人に共感してもらいたい。かつて、一度でもコントローラーを握った事がある人間ならば必ずその思い出に寄り添い、擦れ違い、「共感」と「驚愕」――二つの反した感情と共に読む手が止まらなくなる。そんな、読み手に「再会」と「邂逅」をもたらす、エンターテインメントの決定版!!