「あらすじ」
……これはこれまで語られなかった『裏』の物語……長い時の果て、幻想郷の住人達からも忘れられし雨神『天瑞時雨子(てんずいしぐれこ)』。そして幻想郷へと転移してきた守矢神社。その存在に危機感を持った彼女は守矢神社へと戦いを挑むも、現「人」神である守矢の風祝、『東風谷早苗』に無惨にも敗れ去ってしまう。
人に敗れた事で地に堕ちた神としての自尊心。忘れられ、力を失った自分に対する怒り、自分を忘れた幻想郷の人々に対する憎しみ、それらは寄り集まって怨念と化し、時雨子は自分をねじ伏せた早苗と幻想郷の住人に対する復讐を誓う。
復讐のため、力を求めた時雨子は、神としての力を振るって幻想郷の人妖を畏れさせ始める。人妖が時雨子を畏れる事で彼女の力は増し、やがて幻想郷は晴れる事の無い雨雲に閉ざされる。
それを正すべく乗り出したのが、異変の原因とも言える早苗と守矢神社を幻想郷へと導いた張本人であり、彼女の学友・先輩である『天風嵐(あまかぜらん)』。
異変の当事者としての意識が薄い早苗をたしなめながら嵐は事態打開のために思案を巡らせる。、
悲しみの雨と奇跡の風、天より降る雷と地より昇る雷がぶつかり合う幻想郷の空の下、悲しみを糧とする幽霊妖精や不幸を退ける力を持った天使との出会いと別れの先で彼女たちが見たものは?
‥‥果たして人にとって『神』とは何か?そして神たる者の『あるべき姿』とは?‥‥
ネット歴=東方歴が一年少しのにわかが、前にコミュニティサイト『ミーバース』で書いていた東方小説の改良版で、早苗さんを主役に原作では描かれていない、でも、原作エピソードの間に存在してもおかしくない外伝的逸話にしたつもりです。
そのため原作設定を重視しつつも、原作ではまだ語られていない隙間の部分のエピソードを独自の解釈で描いた作品です。それ以外の既存の二次創作ネタは少なめ、恋愛要素はほぼ皆無。反対にオリキャラ要素は多め。
霊夢・魔理沙の出番はほぼ無い。早苗さん以外の原作キャラもほとんどが脇役。早苗さんが後輩キャラ化。
そう言う要素に抵抗の無い方、興味を抱いた方はのぞいて見て下さい。
小説投稿サイトハーメルンにも同様の作品を掲載しています。
- 未登録
- 未登録