評価:★★★☆☆ 3.3
星園キラリは、キラキラネームを気にする男子高校生。けれど『身体を擦(こす)るとビームが出る』という特異体質を持つが故に、某国の特殊部隊によって射殺されてしまう。
そして、気がつくと異世界--。
人間が家畜のように扱われる過酷な世界で、キラリは異世界美少女ミュウや仲間を守るため、身体から放つ「粒子ビーム」を武器に、苛烈な戦いへと身を投じてゆくことになります。
(これは、絶望の世界から人類の解放に至るまでの軌跡を描いた、始まりの物語)◇ビームは女の子に身体をこすってもらう事でチャージ!
◇カタコト系奴隷ヒロイン、語尾がウザいナビキャラ、仲間も増えます。
◇★印はイラストあります♪
◇2016年10 第13回MF文庫Jライトノベル新人賞(一期審査)にて一次選考通過!(二次落)
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
キラキラネームに悩む男子、星園キラリ。身体を擦るとビームが出る能力のせいで命を落とすと、彼は異世界に転生されている事に気づきました。悩んでいるのも束の間、キラリの目の前に生贄として殺されそうになるヒロイン、ミュウと出会う事によって色々なトラブルに巻き込まれたり、平和を求める戦いに巻き込まれていきます。そしてキラリは異世界に散らばる力の源、ドロップスを集めることになります。キラリの戦いは何処まで続くのか。そしてキラリは能力でミュウを守り抜けるのか。いざ、決戦の時です!
この物語はまずキラキラネームが悩みの主人公キラリが危険人物として殺害され異世界に転生するところから始まります。そして第二の世界とも言うべき世界は人外による人間の惨殺が堂々と行われる殺伐としたもので、彼はそこで光の能力を使って次々と人外を倒していきます。この物語の魅力は、描写の細かさとダークな中に隠し味のごとく隠されたコメディ要素、それからキラリによる気持ちのいいくらいの無双シーンでしょう。描写は僕が紹介するよりも実際に呼んでみた方が早いですが、コメディ要素の方は少しウザい案内クラゲのホイップル(愛称プル公w)の言動だったりキラリがヒロインたちにいじくられ悶絶するところでしょうか。この主人公、ヒロインにいじくられると強くなるんですw そして最大の魅力であるバトルは、様々な光の力を駆使して人外をバッタバッタと爆破(!)していくのが何とも清々しく爽快です!
ここは異世界。人が家畜以下の存在意義しか見いだせない、殺伐とした世界。ドロップスと呼ばれた天より授けられし異質なる物の力を得た魔物達に人間達はなす術がなく食われ、恐怖に戦く世界。そんな絶望の世界に一人の少年が転生した。その名も、星園キラリ。現代でその特異な性質――体から粒子ビームを放射する程度の能力ーーを持つ彼は、生贄として殺されそうになるヒロイン、ミュウと出会い、助ける所から始まる本小説。そんなヒカリが目指すは異世界に散らばる力の源、ドロップスを集めること。くらげ生物、ホイップルのお調子者のような楽しい会話も去ることながら、主人公の愚直なまでの平和への探求心。自分にしかできないことを的確にこなし、果たして彼は悪を打ち砕くことが出来るのか? 人間味あふれる、仲間たちと織りなす異世界解放物語。読んだ貴方も続きがきっと気になることでしょう。少なくとも私は続きが気になって仕方がありません。