もふもふ日記 完結日:2015年5月21日 作者:和泉ユタカ 評価:★★★★★ 4.5ふわふわモフモフからヌルヌルねっちょりまで、獣医である私が過去に出逢ったイキモノ達、そして私生活で共に暮らす動物達に奉じるエッセイです。病院の話はありません。萌えや癒しも期待しないで下さい。☆印は写真付き。 話数:全100話 ジャンル:その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 動物 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 日常 猫 虫の話あり 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
この作品の作者はアメリカ在住の獣医、しかも大学の研究者レベルのいわばスペシャリストです。でも難しい話はほとんどありません。私の様な浅学の者でも、動物よもやま話を面白く読める内容に仕上がっています。そう、本当に賢い語り部は、読み手の理解できる言葉で書くものだからです。そしてこの作品には〝自由〟な空気が通底しています。思った事を飾らず書き記し、何に媚びる事も無く、ドライな思考もそのまま書く。私達読者は、それ故に零れ出る温かみや、動物達の温度、鼓動を文中から感じ取る事ができます。この動物にまつわるエッセイは全百話で完結しています。基本的に一話完結型のエッセイですが、私は全てを読み終えた後に、また始めから読み直しています。二周目、そこに書かれた味わいは微妙に変わっていました。永遠にループ出来る本作、もし無人島に一つの物語を持って行くなら、この作品にしようと思っています。
様々な生き物と出会い、またそれに対する作者さまの反応が面白い!その大きな愛は犬や鳥、果ては昆虫にまで及ぶのです。子どもの時の思い出やもちろん、専門家としての知識を持っているのに、そして専門家だからこその対応に頷いたり笑ったりできました。真摯で、厳しくてとても優しい。動物雑学エッセイとしても秀逸ですが、実話ゆえにラスト二話は人の心の有り様にどすんと響きます。当たり前ですが、完結した事で完成度が増して心置きなく泣けますよ。これを読めば、笑いも涙も全てあなたのものです。
ユニークな出来事があり、シリアスな想いがあり、運命の出逢いあり、思いがけぬ別れがあり……そんな動物さんや昆虫さんたちを綴ったエッセイですなぁ。脈を感じ、血がかよっている小説という動物さんなのでは!?と錯覚するほどの完成度の高い小説(エッセイ)です。作者様視点の観察眼と動物に対する感性が作品の良いエッセンスとなって作品に登場する動物さんや昆虫さんたちのイベントを読者さまと楽しく共有できるような不思議な魅力を醸し出しています。この作品は特に今の若い方におすすめしたいですなぁ。
「人間は生き物の頂点に立っている」などと、生物の授業で教わったこともあり、実家のワンコを心のどこかで下に見ていたのですが、この作品に触れて以降、考えが変わりました。作者の和泉さんが触れあった動物の思いもよらない人間臭さに、驚き、笑い、しんみりするうちに、実家のワンコがどういう気持ちで自分を見ているのか? と意識に変化が起きたのです。そこでワンコ観察を和泉さんに相談すると、兄弟のような間柄でした。それ以降、ワンコと会話をすると言葉を理解しているような反応に気付き、それが楽しくて相手をする時間が増えました。人と動物の心を繋ぐ『もふもふ日記』、是非、読んでみて下さい♪
こちらの作品、獣医の作者さんが書かれた動物日記だけあって様々な動物が登場します。またアメリカ在住なだけあって、日本では聞いた事のない動物や、規格外の大きさの昆虫等も出てきます。そのため本編を読む事でそれらに詳しくなれるのは勿論、動物の知られていない習性や能力を知る事が出来ます。皆さん、それって創作活動に有利だとは思いませんか?例えばファンタジー小説では巨大な動物や、動物を人型に変えた亜人などが定番で出てきますが、ベースの生物を詳しく知っていれば大型や亜人にした時に表現ーー想像ーーしやすくなるのではと思います。さらに飛躍させるならば、動物同士を掛け合わせる事によってあなた独自のファンタジー生物が出来上がっちゃったりしちゃいます。試しに一度、想像してみませんか?最後に。可愛い動物のベストショットや笑える話も多くありますので、それらを読んで純粋に楽しむのも勿論有りです♪♪
あまりにも可愛い写真の数々、それに負けない文章力!このエッセイは私が今まあで見た中で一番の破壊力を持っています。閲覧注意です。動物中毒になっても知りません。和泉ユタカ様中毒になっても責任は持てません。もふっとしたのからにょろり、ぬめぬめまで様々なお写真、それに付け加えられた素晴らしき神の言葉。もうあなたは、もふもふ日記無しでは生きられない!
皆さんは動物好きでいらっしゃいますか?YESの人は話が早いです。この和泉ユタカさんの「もふもふ日記」をご覧になってみてくださいませ。ワンちゃん達の画像を見ただけで心が癒されるはずです。「もふもふ日記」を見た後は動物園に行って色々な動物を見るのもいいですし、ネットで動物画像を見るのもOKです!動物が好きなユーザーさん、ご覧になってみてください!
私事になりますが、実家にはかつて、猫と犬がいました。どちらも、私をどこかナメくさっていましたが……こちらのエッセイを読み、謎が解けました。そうです、飼われている動物は人間に順位を付けるのです。私はえらい下のランクのようでした……それはともかく、こちらのエッセイはほっこりする話から、「……」となってしまうような深い話まで色々な動物話が載ってます。異世界ファンタジーぼくつおい美女にモテモテ……みたいな話だけでなく、こういった作品もいかかでしょう。ちなみに作者の和泉ユタカさんは、乗馬が趣味ですが、馬の蹴りは一発で人を殺せます。私など、馬には怖くて乗れません。ある意味、なろう最強の作家さんかもしれませんね。
自然の動物に囲まれて暮らせることを差し引いても、このエッセイには命と対等に向き合うおおらかさがあります。身近な犬猫を単なるペットと位置付けず、ちっぽけな星で共に生きる仲間として扱っています。人ほど傲慢な生き物はあるまい。しかし、人ほどさまざまな生き物と仲良くできる生き物もないでしょう。それを平易な言葉で知らぬうちに教えてくれるのが、このエッセイです。人の世のわずらわしさが、つまらなく思えるエッセイ。清々しい読後感を味わってください。
様々な生き物(犬・馬・ネズミ・鳥・アライグマ・クモ・ナメクジ・ヤスデ?! 及び非常にユニークなご家族と友人達)との愛と笑い溢れる生活を描いたエッセイです。鋭い観察眼と独特の感性は、作者が獣医さんだからなのか。動物好きとしましては、読んでいて「あ~、わかるわかる」 と思う時と「えええええっ?!」 と叫びたくなる時があります。どちらかと言うと叫び出したくなる時の方が多いのですが、そこがまた面白い。そして読んでいるうちに、すべての動物達がなんだかとても愛おしくなってくるんです。身近にペットがいる方もいない方も、是非一度この生き物ワールドに参加してみては?かわいい動物達の写真もお見逃しなく!