評価:★★★★☆ 4.1
オリビアは、孤独に生きてきた。孤独を孤独とも知らぬまま。
ある日オリビアは、赤髪の男にその檻から無理やり連れ出される。彼は隣国ルーヴェンス王国の王子らしい。ここ、アドフォース王国は滅び、この地は彼の国のものになったらしい。オリビアは唯一の王族らしい。彼は他の王族を殺した張本人で、オリビアのことも恨んでいるらしい―――。
まあ、オリビアは、本さえくれたらなんだっていいのだが。
これは、復讐に燃える男と、自分の生死を厭わない女の、もしかしたらお互いを救うかもしれない物語。
◆本編完結済。番外編を不定期更新。◆シリアスなのに、シリアスになり切れないのは、作者の所為です。
話数:全11話
ジャンル:異世界恋愛
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:ざまぁ
注意:全年齢対象
難しい設定はいらない、たくさんの登場人物もいらない、むかしむかしあるところに…から始まるお伽噺のように、起承転結はっきりしていて、短く上手く纏まっています。心の壊れたお姫様と、それをとらえた敵国の王子のお話。読んだらきっと応援したくなる、心暖まるお話。登場人物一人一人がしっかり話の中で生きていて、心の動きも上手く表現できています。