評価:★★★★☆ 3.9
俺たちには友達がいた。
仲良し4人で創作した「想像上の友達」。
通称トワコさん。
絵日記の形をとった彼女との交遊録は、最後の書き手となった俺がやめるまで、実に4000日に及んだ。
家が火事に遭い、すべての日記が焼け落ちて──以来数年、思い出すことすらなかったのだが……。ある日、彼女は俺の目の前に現れた。
赤いマフラーを風になびかせながら、俺に害をなそうとした町のチンピラふたりを一蹴した。
「トワコさんは、ピンチに必ず駆けつける」
力持つ創造物「IF」として生身の肉体を持つに至った彼女は、俺の創り上げた「設定」により、強く可憐な武闘派ヒロインと化していた。時同じくして降りかかる過去の因縁。
想像を絶する力を持った他人のIFたちが、敵として立ちはだかる──ちょっとエッチでかなり切ない、青春ヒロイックバトルノベル!! お楽しみください!!
ガチ格闘、古武術、プロレス、格ゲー、民俗学、飲酒、ドラッグ(合法)、緊縛、エロ小説、マットプレイ、ハーレムラブコメなど好き勝手に遊び倒しながら、最後には切なく甘酸っぱく落とします!!※小説家になろうにて連載中、転載禁止です。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
この作品は、仮想の友人をモチーフにしてある。誰しも一度は思い描いたことがあるのではなかろうか。作家を名乗るのであれば、現在進行形で“IF”──イマジナリーフレンドの略だ──を作っていると言っても過言ではない。そんな架空の存在が実在するとして人が何を思うのか。丁寧かつ繊細な筆致でありながら、易しいつくりと表現で以て私達の心に迫る作品に仕上がっている。大きな声で言えないが、私は外伝の方から入ってきた。そういう身の上としてだったが、この躍動感とも郷愁の念とも言えない感嘆は、まさに驚愕の一言に尽きる。──実に面白い!