評価:★★★★☆ 4

終わり方を決められない人というのは不幸なものである。
それが他人の手によるものならば尚更だ。

死に方を選べると言うことであれば、自殺する人はなかなかに幸せな終わり方が出来るのかもしれない。

反対に、強制的に話を打ち切られるなんてこと、悲劇以外の何ものでもない。

何の話かと問われれば、俺の身近にいる人たちが不幸な目に巻き込まれた訳で。

人の死と言うものは否応なしに周りを変えていく。
俺の友人。
俺の親友。
俺の後輩。
俺の姉。

未だ見ぬ誰か。

そして、俺の妹。

生きてる人々が何を語っても、死んだ当人にとっては終わったこと。意味の無いことだ。
それが少し、羨ましい。
いくら罵声を浴びせても、傷付くことも悲しむことも無いのだから。
そしてこれは、生きている人達の話だ。
死んだ者へ対する、生きた人の無駄なあがき。

だらだらと惨めに生きていくよりも。
自分の手で自分の物語に幕を引く。
それが最も理想的な終わり方かもしれない。

やはり俺も、早めに死ぬべきなのかもしれない。

なーんて、
俺は自殺なんて絶対しないけど。


話数:全6話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素