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ポメラニアンの「小太郎」と「福ちゃん」。小太郎は食べ物を手に入れるためなら、誰も手がつけられないほどに凶暴になる。普段は情けないほどのへなちょこ犬。公園で自分よりも小さなチワワがじゃれてきても、必死の形相で逃げ回るほど。
福ちゃんがまた、厄介な犬。年齢不詳、警察に二度も保護される放浪の人生(犬生?)を経験した魔性の女。小さい体なのでみんなに踏まれないように首に鈴をつけている。しかし、彼女には止めることのできない大変な習慣があった……。碧天ワンニャン文学賞優秀ラブリー賞受賞。10年ほど前に書籍化されたエッセイですが、出版社倒産のため絶版状態のものです。
話数:全17話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
ペットを飼った経験のある方なら絶対にわかるはずです。 うちの子が1番可愛い! 誰が何と言おうと、うちの子が1番!見た目、しぐさ、性格、癖。……悪癖だって個性のうちです。ぜーんぶひっくるめて、うちの子が、1番です!この作品は執筆者の実体験をもとに描かれる、困ったわんこ達と飼い主の何気ない日常。登場するわんこ達の悪癖は、まあ、なかなかの手強さ。飼い主を困らせ、わんこ達も困らせるその悪癖の数々。当事者たちはそれどころではないでしょうが、読んでいるこちらは思わず「くすっ」と笑ってしまいます。そして淡々と事実を語っていく執筆者の語り口の中に、そんな彼らへの愛情が垣間見えてほっこりとした気持ちに。わんこ達としっかりと向き合っているからこそ、この作品は生まれたのだ。そのように私は思いました。