評価:★★★★☆ 4.1
異世界への召喚。まるで物語の一節のような出来事。特に深い理由なく土の勇者として呼び出された高校生の「本堂 啓」(ほんどう かたり)。彼は異世界の地フローレシアにて元の世界に帰るまでの日々を楽しく過ごしていた。
……だが、平和に隠されて裏で悪意は間違いなく胎動している。様々な思惑が交差する中で、やがて事態は異世界、そして現代をも巻き込んだ闘争へと発展する。
全てが誰かの掌で進もうとする中、誰しもが予想しなかった事態が起こる――凡庸と思われたはずの本堂啓は、あらゆる謀略を優に飲み込むほどに"異常"だった。
話数:全90話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
最初はタイトル通りコメディ色の強いハーレムモノかと読み始めたが中身は重厚で読み応えのある一作です。あまりにも自由奔放過ぎる異世界の人々に若干イラっとくる場面もありますがそこも伏線の1つ(?)とみるとなるほどと納得出来る?、、、出来ます。初レビュー書き込みで乱文申し訳ありません。最後にもう一度読んでみて下さい面白いですよ( ´ ▽ ` )
この小説のタイトルからは想像もつかない邪悪な小説だ。表で猫を被って、裏では何かを画策している。この小説に登場するのはそんな人ばっかりだ。お姫様は人の物をスるし、宰相ちゃんは書類の偽造、神官は寄付を横領し、大臣団は嫌がらせをしてくる。しかしそんな邪悪な登場人物達を私はどうしても嫌いになれなかった。なぜならこの小説の登場人物はいつも笑顔なのだ。どんな悪いことをしても、酷いイタズラをされても。強く心に持った信念を抱いて、笑って生きている。そんなところを私は好きになったのかもしれない。この小説は邪悪ではあるけれど、暗くない。この小説を読むと笑顔になれるし、とても面白い。この国に召喚された勇者カタリも、同じように辛くても、笑って強く生きていく。邪悪だからこそ輝く、この小説の人々の強さや信念、希望の行く末を、是非読んでみて欲しい。
タイトルは一見コメディオンリーのようにも見えるが、その実底を伺わせないダークファンタジーでもある。作者の過去作である「お約束」と同じように、テンプレートを踏襲しつつも独自性が高い物語の運びは、いつの間にかクセになってしまうだろう。そして底が知れないのは作者の伸びしろもであり、話が進む度に面白さが深くなるのがよく分かる。完結してしまえばどこまで行くのだろうか。キャラクターの魅力はほかの方が言及しているので割愛するが、外道公と宰相ちゃんはピンポイント!
法とはなにか? 正義とはなにか?それを表すのに相応しい言葉がひとつだけある。則ち──“宰相ちゃん”である。私が『小説家になろう』に登録して一年が過ぎた。その間、100の作品を読んだ。そして見つけたのだ、真のヒロインを。彼女は幼女だった。許されぬ恋である。しかし、重厚な物語の合間に挿話される宰相ちゃんマジペロな閑話を読み、吹っ切れた。宰相ちゃんこそ法──! 法を失った集団は、嘆き、暴動を起こす。それが世界の抗えない不文律である。つまりなにが言いたいのかというと、いつも更新楽しみにしてます。宰相ちゃんという至高の存在を生んでくださってありがとうございます。オーバーラップ文庫の件は、残念でしたが、まだいけると思ってます。連続更新楽しみにしてます(私信)!
民を守るため心を配るお姫様にある目的から日本より呼び出された主人公。彼は、名前のせいで不遇な目にあわさせた女の子と出会い、国の人達と接してゆく中で勇者として皆を守る決意をする。またある時は、育ての親からひどい仕打ちをうける女の子と出会い、彼女と共に強くなることを約束する。可愛い女の子がくさん出てくる、涙無しに読むことは出来ない作品です!……ウソは言ってませんよ?