夏休みの未来面接

高１の水町マコトは都内の高校に通う男子生徒。
毎日がひとりで憂鬱な日々が続く。
将来の夢がもてない。
卒業後の進路を考えてもわからない。
母親とふたり暮らしだが、本音はいえない。
ある事情からクラスの中で友達がいなくなった。
成績も思うように伸びなくてビリ争いだが、救世主があらわれる。
思いもしない女子生徒だった。
学園には夏休みに一大イベントがある。未来面接だ。生徒が将来、希望する職業について現役の講師から３日間に実体験ができる。母親のすすめで自身の希望ではない医者にしたことを後悔する。自分の人生はじぶんで決めたいと思うが母親の意向にあわせるのが子供の役目とも考え、よくわからなくなる。
マコトだが、やむなく未来面接にのぞむ。開業医の講師に認識の甘さをけちょんけちょんに指摘され、落ち込んでいるところに事件がおこる。
交際相手の女子からある事で恐喝されるはめになる。
母親にばれて喧嘩になり、家を飛び出してしまう。
夜の街で行くあてもなく彷徨っているとスクールヘルプの男性から声をかけられ
池袋のアパートについていく。
男性にはいかにもワルという男女の取り巻きがいた。
４人でコンビニ弁当をたべながら一晩過ごすことになるが、天音という元不良が
裏切られた交際相手のケツもちだと思いこみマコトは不安で不思議な一夜を
過ごす。
すぐに家には帰らずに母の実家がある海にちかい場所にむかう。だが祖父母はいなくて、電話連絡をいれることをわすれ元不良たちから
激怒されてしまう。家出の途中にマコトはある結論をだす。
母親の希望ではなくて自身のあたまで考えた職種につこう。
迎えにきてくれた元不良の車にのせてもらいながら見た花火はとても
豪快でさわやかで、せつなかった。