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 有栖(アリス)という少女は、とても美しき少女だ。
 それは喩えこの世に存在する言葉をどう使っても、どんな美辞麗句を並べ立ててみたところで表現し切れる類の美しさではなく、立てば芍薬であり、座れば牡丹であり、歩く姿は百合の花という、大和撫子の髄の髄までを突き詰めた結果として生み出されたのが彼女だと言われても、千のひとびとは愚か万の、十万の、いいやいっそ億のひとびとまでもが納得し、理解出来得る様な、そんな外観の持ち主だ。
 人形めいている、と形容しても良い。
 しかし中身は、愚図の方がまだましではないかと思える位の木偶の坊だった――ということなら、もしかすればつり合いが取れたのかもしれなかった。
 しかし彼女の中身は、在り来たりな少女のものであった――即ち、『普通』であった。故に、それは彼女をとんと悩ませる。はて自分は何故『普通』になれないのかと、彼女はいつまでも愚かな願望を抱き続ける。
 さて、そんな彼女の日常の一頁(ページ)を紐解いてみよう。

(※続きを書く気がもうないので未完とします)


話数:全9話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素