評価:★★★★☆ 4.3
時の権中納言路久の妻であった陽子は、生まれ育った坊門の邸でただ一人の姫を育てていた。姫が十三歳となり、多くの公達が求婚する中で、源氏の少将を婿として定め結婚させようとしていた。
夫の一族は宮廷政治をとりしきる関白家で正妻は現関白の兄であった前摂政の姫である。脇腹の姫であった陽子の姫・美与子はまるでかえりみられていない。結婚の報告はあとですればよいと思っていたが、突如、坊門の邸に夫とその正妻の長男である朝路が訪れ、源氏の少将との結婚を反対されてしまう。さらに、姫は坊門から夫と正妻の本邸に引き取られ、陽子自身も生まれ育った坊門の邸から一条へと連れて行かれ、一条邸の東の対につづく北の御殿で過ごすことになってしまった。
話数:全10話
ジャンル:
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象