評価:★★★★☆ 4.3
巨大隕石の落下による地球滅亡まで、あと一ヶ月。
「なあイサム。あの隕石、打ち返せるんじゃないかなあ」
とある晩、いつもの馬鹿がいつも通りの馬鹿なことを言った。
終末の世界で繰り広げられる、非日常な日常。
この世の終わりを笑い飛ばす、馬鹿な男たちの物語。
全13話。*キャラクターと世界観、プロットを(ほぼ)共有した「ブラスターホームラン(マグロアッパー版)」(ジャンル:文学)も御座います。
話数:全13話
ジャンル:ポストアポカリプス
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
あなたの友人にも一人はいるかも…… そんな変わり者の友人。もし世界が滅ぶと決まっていたとすれば、その人は何を言い出し、何をするのでしょうか? 雑多な物が転がる八畳間、酒にゲーム、友人達。訪れる最後の時はそんな学生時代のようなだらだらとした舞台の中で描かれ、主人公達の日常はほぼ日常のまま、笑いとともに過ぎていきます。 そして「笑い」を与えていた愛すべき変わり者、いつしか彼を中心に、舞台は盛大なクライマックスへとひきずられ、そしてラストには―― 「えぇっ!?」 終末世界という、設定を持ちながら「コメディー」である本作は、その終わりの世界観を逃げることなく描写しながらも、しっかりと「コメディー」として構成されています。 よく練られたセンスある文章選びは一人称での描き方の見本とも言えるでしょう。 魅力溢れるこの一作、どうか勢いのままに、最初からラストまで一気に読み干してください。