評価:★★★★☆ 4
どうも、半崎悠介です。高二です。修業中の魔法使いからパンを買ったら、それからいろんな体験をするはめになりました。ゲーム漬けの平和な日々に、波乱が起こりそうです。
あ、その魔法使い、エリーっていうんですけど、将来の夢は魔法のパンで世界を平和にすることらしいです。パン作りの腕は一流だけど、肝心の魔法が失敗ばっかりで。気づくと俺、毎回振り回されてます。
けど、最近だんだんエリーのことが気になってきて……どうしたらいいんでしょうか。
話数:全52話
ジャンル:現代ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
腹ペコ男子が出会ったパン屋さんは、なにやら不思議な女の子で…魔法はそこにある。野望を企むとか、問題解決の為に力を貸せとか、恵まれた能力があるのだから世界を救うべきだとか、そういった人たちは出てきません。よくよく考えてみれば、相当デカイことができる魔法なのですけれど。足が速い、絵を描くのがうまい、魔法が使える。個人の能力として当たり前に受け入れる、そのあたりがとても気持ちいい。ごく普通の町の小さなできごと。そして結末は。バトルな魔法も血がたぎりますが、何かを壊したり傷つけたりしない魔法も良いものです。これは、魔法側の人たちがこちら側にちょこっとお邪魔しているお話。もし、こちら側から魔法側を覗くスピンオフなどあれば、ぜひ読んでみたいですね。ひとつだけ注意。作中ずーっと、焼き立てパンの香りが漂っています。腹ペコ時に読むとたいへん危険です。
この物語の主人公である高校2年の男子が作るパンは不思議な力を持っています。一度食べたらまた食べたくなる魔法が入ってるパンを作ったのは魔法使いの少女なのだから絶対に大ヒット間違いありません。切ないラブストーリー展開もあるし、汗と涙の青春要素もあるし、何より一番の魅力は作者様のみんなを楽しませる魔法をこの作品にかけていることです。皆様もこの物語のパンみたいに魔法にかかってはいかがですか?
お昼の購買争奪戦でパンを買い損ねた、パン崎……もとい、半崎悠介くんは、体育館の裏手で不思議な女の子から、不思議なパンを買った。 自分を魔法使いだと言う女の子、彼女との出会いが、彼の生活を一変させます。 まるでジ○リアニメのようにゆったりと流れる時間の中で、主人公は色んな人と出会い、色んな事を考え、やがて自分の道を見つけていく。 少しのファンタジー風味ながら、決して奇抜な異能には頼らない。 この物語を読み終えたとき。 あなたは、きっと悲しみに暮れた目で、それでも、にっこり笑うことができることでしょう。 椎名青先生のとびっきりの魔法がかかった一作。 ぜひ堪能してみてください。 派手さはありませんが、心がほっこりするボーイミーツガール小説。 さあどうぞ、「めしあがれ」
パンを題材にしたほんわか温かい作品です!パンのように甘い話、塩っぱい話、ふんわりしたものから歯応えのある話までいろいろな話(味)が味わえます!そして、読み進める毎にパン(ストーリー)の奥深さを知ります!主人公とヒロインのほのぼのした温かい雰囲気は読んでて癒されますし、他の登場人物もすごくキャラが立っていて存在感があります!ただ一言、みなさんにも食べて(読んで)頂きたい!そんな素晴らしいパン(小説)を皆さんもどうぞ『召し上がれ』!
主人公はその通う高校で、一つの野望を抱いていた。だがそれは、強きライバルに連戦連敗の体たらく。その状況を覆すべく雌伏する彼に、転機が訪れる。それは、体育館裏で偶然出会った、異界の魔女。その魔女がくれた糧をきっかけとして、彼を、彼女を、そして彼らに関わる男女を巻き込んで、運命が回りだす――とシリアス調にあらすじを書けば煽りになりますが、彼の野望は高校の購買でパンを買うことで、魔女のくれる、もとい売ってくれる糧は、もちろんパン。本作は、そんな優しい世界で繰り広げられるほんわかコメディです。本作の一番の魅力は、魔女たるエリーの可愛らしさ。これに尽きるでしょう。さらに、主人公の前ではしっかり女としての挙措を見せるなど、ただのきゃわきゃわキャラではありません。 異世界転生奴隷チーレムや、クラスごと異世界転移でいじめに仕返しじゃあああ死ねやぁぁぁぁ! というギトギトの味に疲れた方にお勧めです。
この物語はパン作りに励む少女魔法使いとパン崎の日常系ゆるふわファンタジーです。主人公のパンにかける情熱や、魔法少女エリーが引き起こすドタバタを描きつつも、魔法使いの伝説といった正統派なファンタジー設定が織り込まれる展開は、見事と言わざる負えません。だが、はっきりと言っておく。そんなのは私にとってどうでもいい。それくらいに登場人物の女の子が可愛いから!ヒロインのエリーは勿論のこと、特に秋山さんが可愛い。なんだか微妙にリアル女子な彼女に、惹かれること間違いないでしょう。まあでも秋山さん。あんまり出ないのですけど。今後彼女の活躍が増えることを願って、このレビューを捧げます。
パンを食べたくなる作品です。グルメ小説ではありません。飯テロもありません。パンの描写すら、決して多くはありません。ならなぜ、パンが食べたくなってしまうのか。それはきっと、読者が魔法をかけられるからに違いありません。暖かさの魔法です。ヒロインや主人公の優しさを感じるうちに、物語全体の暖かい雰囲気に包まれているうちに、魔法をかけられてしまうのです。こんな風に優しく穏やかに生きれたら、そう願ってしまうのです。そして、彼らの傍にはいつもパンが。これが卑怯です。一度魔法にかけられてしまったら、一度物語の暖かさに憧れてしまったら。パンが無性に食べたくなります。パンを通じて、彼らと少しでも、暖かさを、心を共有したくなるのです。お米派代表として忠告します。ご飯派の皆様、この作品だけは読んではいけません。読んだら最後、パン派に傾いてしまうでしょう。さて、明日の朝ごパンは何にしようかな。
この小説は、ごく普通の高校生男子が魔女見習いの少女から魔法のパンを買うことで様々な不思議と出会うお話で、分類的には日常+魔法(的要素)を扱った「エブリデイ・マジック」物になります。お勧めのポイントは、何と言っても作品全体から漂う優しくてほんわかした雰囲気ですね。素朴な登場人物達、のどかな風景、急すぎなくわかり易い展開……波乱や冒険を求める方にはやや物足りないかも知れませんが、裏を返せば癒しを求める方が安心して読める内容になっております。胸のすくような冒険物の合間に、一服の清涼剤として、どうぞお一つ「召し上がれ」