評価:★★★★☆ 3.9
リベーテ子爵家の次男アレスはある日、湖の畔で妖精に出会い、心を奪われる。
それから5年――親の決めた政略結婚を渋々了承したアレスの元に嫁いできたディーネは妖精にそっくりで……?生まれながらにしての魔女の呪いに苦しむ妻と妖艶な妖精との間で葛藤する夫が衝突を繰り返しながらも絆を深め合い、圧倒的な呪いと魔女に立ち向かっていく物語。
(ステキな紹介していただいたのでレビューより引用させてもらいました!)※感想欄にはネタバレ含みます。ご注意のうえ閲覧ください。
※扉絵はぴろさん。
※途中ファンタジー版昼ドラっぽいので苦手な方はお戻りください。時々R15でもキワドイかも。
※ムーンライトさんにて重複投稿。
※第3回なろうコン1次通過作品。
話数:全63話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
美しき妖精の棲む湖。これは、その幻想的な湖と妖精をめぐって、一組の夫婦が愛を取り戻していくまでを描いた物語です。美しく繊細な描写は色気があり、物語を豊かに彩ります。物語は夫婦の結婚から始まります。しかし、妖精と妻ディーネの容姿が似ていることから、夫アレスは戸惑い、それによって夫婦に亀裂が生じます。もどかしい二人のすれ違い。お互いに求め合っているはずなのに、なかなかその想いは互いに伝わりません。それはなぜなのか。妖精はなぜアレスの心を惑わすのか。真実にたどり着き、それを乗り越えたとき、二人は本当の愛を見つけます。遙か未来へと繋いでいく愛の物語。あなたもこの愛の行方をその目で確かめてみてはいかがでしょう。
本作は、艶やかで繊細に描かれる美しい風景と揺れ動く登場人物の心の様子を、筆者様の確かな筆力で描く中世ファンタジー的メロドラマです。 生まれながらにしての魔女の呪いに苦しむ妻と妖艶な妖精との間で葛藤する夫が衝突を繰り返しながらも絆を深め合い、圧倒的な呪いと魔女に立ち向かっていく姿に読み手は惹きこまれることでしょう。 湖と魔女に隠された秘密を知る時、本当の困難に出逢った時、夫婦は向かい合うことができるのか!? ぜひその目でお確かめください。 この妖精の湖の主人公の一人であるディーネの生まれを描く「Birthday ー葬儀に君を想うー」や劇中登場するアベルの視点による二人の出逢いや婚姻直前の様子を描く外伝的作品「とある騎士の物語」を読まれているとより本作の奥行きや雰囲気を感じられると思い、併せて紹介させていただきます。是非ご一読を!
これは恐れ入りました、艶やかで光彩を彩りそうな言葉が踊りだして読み手に心地よさを伝播させてくれる作品ですなぁ。キャラクターの内面から溢れ出す言霊(セリフ)がその作風的情景をより彩りなから世界観を構成していますなぁ。作中の一コマを抜粋して『困惑しながら声をかけると、彼女は弾かれたように振り返り、勢いよく胸の中に飛び込んできた。突然のことに面食らい、腕が宙を掻く。』の表現一つとっても読み手の想像力を掻き立てる丁寧な仕事が秀逸!この作品は作者様が大切に言葉を紡いでいる愛情が感じられる素晴らしい作品ですなぁ。皆様、五月の夜長にこの素晴らしい作品を読まれてみてはいかがでしょうか。