評価:★★★★☆ 4.1
「もう、逃がさない。俺のマリー」
12歳の時に、冴え渡る美貌を持つ騎士に(無理やり)引き取られた私、マリーツィア。
やたらと執着&束縛して来るあの人には、もう耐えられない!何度捕まっても、逃げてやるんだから!
※全年齢対象&ハッピーエンドなヤンデレを目指して進めていきます。
※2014/12/05本編完結しました。2015/05/14「婚約お披露目編」完結しました。2015/10/01「3度目の逃亡編」完結しました。
※第四回一迅社恋愛ファンタジー大賞銀賞受賞しました。2016/12/2書籍化。
※個人サイトと同時掲載です。
話数:全75話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
恋愛要素の強いフィクションのキャラたちは、基本的に優しい。 ヒロインのピンチには、颯爽と現れて助けてくれる、完璧な白馬の王子。 言動は粗暴であったとしても、心根は真っ直ぐな俺様系。 無邪気な愛らしさを振りまく、ショタ系美少年。 彼らはヒロインが嫌がることは、決してしない。あったとしても、出会いから時間を経ると、そうなっていく。 しかし現実には、そんなことはありえない。相手を理解したと思っても、別の日には、それが一面に過ぎなかったと思いしる。なぜ自分の意を汲んでくれないのか、相手の理解を苛立つ。 嫌いな人だけど、嫌いにはなりきれない。 好きな人だけど、嫌いになってしまう面がある。 そんな人間関係の妙が、この作品の肝。
主人公に執着してくる美貌の騎士クレスト様。 魔術師として力を持つ主人公を保護(という名の監禁)するのですが、愛が重すぎるんです。 何度も逃げ出すマリーと、マリーに執着するクレスト様の物語。 マリーは魔術師としての才能を持っていて後ろ盾はなく、クレスト様はそれを誰かに利用されることを恐れ、純粋にマリーのためにと行動してるんです。 逃げられるのが嫌で色々制限を付けたりしますが、特にマリーに何をしろと求めるわけじゃない。 ただ愛し方が間違ってるというか、何度も言いますがその愛重いです(笑) マリー逃げて、超逃げて! と最初は思っていたはずなのに、段々とクレスト様が可愛く見えてくる……そこがこの物語の凄いところ。 クレスト様とのずれた会話が楽しめる監禁パートと、マリーが町で生計を立てていく生き生きパート。それぞれに違った楽しみがあります。 完結もしてるのでオススメですよ!