俺は畑で無双する 完結日:2015年9月21日 作者:昼熊 評価:★★★★☆ 4.2目が覚めるとそこは――畑だった。 困惑する青年、畑 農幸は土に埋められていた。 異世界転生という夢のような展開……の筈が始まりは地中だった。 一人の異世界転生者が何とか頑張って畑を耕す、そんな物語。 話数:全58話 ジャンル:料理モノ 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 テンション 人外 作物 土 畑 異世界転生 農作業 野菜 注意:R15 残酷な描写あり なろうで小説を読む
なろう作品のみならず、世に出ている物語の主人公には様々なバリエーションがあります。 それは王道な人間はもちろん、リザードマンだったり、妖怪であったり、ロボットであったりと、多岐に渡ります。 ですが私は、この物語のパターンは未だ見たことがありません。 それは、あまりの描写の難しさから、多くの作家様たちが無意識の内に対象から外していたのかもしれません。 しかし、作者は難しい題材であるにも関わらず、重すぎず軽すぎず、読み終わった後にホッと一息つける作品に仕上げてくださいました。 作者だからこそ表現できる、読者の斜め上を突き抜けていく主人公をぜひ見てほしいと思います。
ある青年が目覚めたら、そこは畑だった……と、いうか自分が畑だった。当然自力では動けないし、これから何をすればいいのかもわからない。ともかく、目の前の課題は能力の把握と(自分を耕してくれる人の為の)自分の手入れからだ!前代未聞の大地転生から始まる成り上がり(?)チート(?)無双物語。同作者の作品は妙にメタ的であったり、常軌を逸した(褒め言葉)設定である事が多いが、この作品も例に漏れず、転生先が畑という何食べたらそんなアイデア出てくるのか理解できない(褒め言葉)代物。チート化しても移動できるようになっても徹頭徹尾畑スタイルを崩さない。ぶっとんだ基本設定に反して、作品自体は安易な人化だの過剰なご都合主義はない「畑」という個性が一貫している手堅い代物。その辺りの作品としての基礎力、いわゆる「土壌の質の良さ」もこの作品の魅力の1つ。中編作品として手堅く纏まっているので是非。
本当に大好きなお話です。何度でも読みたくなる‼「畑」に転生!?なんて面白い着眼点。難しくない文章なのに、引き込まれていく展開に、心がほんわりします。「畑」のクセに素晴らしい「心」の持ち主で、ついつい「畑」の魅力にクセになっちゃいますw最後にはつい泣いてしまいそうになって笑いますw普通の俺TUEEEEEE系じゃないのでうんざりする事もなく、最後まで一気に読めちゃいます(私としては続きを書いて欲しいのですが…w)素晴らしい作品なので、ぜひ!是非!ゼヒ!読んでみて、声を高らかに感想で作者様に訴えかけてください。「続きを書いてほしい!」とw拙い文章のレビューを最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
タイトル一見だと分かり難いですが、正確には「畑で」ではなく「畑が」が正しいです。語るに尽きるのはその一言。畑の意思という存在が生み出す力は自然の力。自然が生み出すのは脅威、そして恵み。ただの畑ではないそれは、通常の畑とは一線を画す。そう、「畑が」彼なのである。どこまでいっても畑であり、ちょっとすごいが畑以上の何者でもない。その姿勢が一貫して実にシンプルに終わる完結作。
転生しました。?人間?エルフ等?魔物等!畑まさかの無機物かつ自力でも他力でも動けない畑。どう話がすすむのと思ったら、胃袋ですよ奥さん。畑はなにするところですか奥さん。そう、野菜とか作る場所。旨い野菜ですよ。奥さんも旦那さんの胃袋握ってるでしょ。これ大事ね。この畑も胃袋つかんじゃったの。獣も人間も魔物も食べなきゃやっていけないでしょ。畑が胃袋握ったら世界がどうなったと思う?奥さん読んでみてよ。面白いから。