擬態 完結日:2015年11月14日 作者:さとちぃ 評価:★★★★☆ 4.1小学五年生、一学期初日。新しいクラスの扉を意気揚々とくぐった俺は、一つ前の席に可愛い少年が座っているのを見つけた。柔らかく微笑む、少年。しかし俺はその笑顔になぜか違和感を感じてしまい…思わず声を掛けてしまった。 話数:全3話 ジャンル:現実世界恋愛 青春 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 中学生 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 友情 幼馴染 思春期 日常 片思い 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
性とは何か。男であるということ、女であるということ、男らしいということ、女らしいということ。自分自身の性というものを、疑問に思ったことはないだろうか。性別に限ったことではない。自分らしいということに対してだって、ふとそれは本物なのだろうか? と疑いの目を向けてしまうことがある。「あなたは◯◯な子だよね」誰かが言った一言に、引きずられたまま生きているのではないか。冷たいと思った人が情に厚くて、男らしくみえた人が女性的かもしれない。この世界は、フェイクに満ちている。世界ごと何かに擬態し、擬態していることすら忘れているのかもしれない。自分自身すら自分を欺こうと、その隙きを虎視眈々と狙っているのだ。だからこの物語はあなたが読んで、あなた自身で、何がフェイクで何がリアルなのかを見極めて欲しい。ただこの物語、作者の張り巡らせた糸に絡め取られることも、なかなかに心地よいのだ。