評価:★★★☆☆ 3.2
少年Kは真日本帝国の国家元首にして、同国のたった一人の軍隊だった。
電脳装置に意識を没入し、潜水艦、戦闘機、ロボットなどを一人で操縦し、在日米軍や日本政府に戦いを挑む。
真日本帝国は磯崎俊太郎を首相に独立国を主張するが、日本政府および国連はテロ組織と認定。一方、『月刊 女性と政治』の編集記者、姉ヶ崎姫香はふとしたことからKと知り合い、徐々に彼の秘密に気づいていく。
作者渾身の近未来サイバーパンクSF。
話数:全31話
ジャンル:SF ヒロイック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:近未来
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
サイバーパンクSFアクションと国家論。 電脳技術を駆使したハイテク軍事兵器もさることながら、日本が消滅して複数国家に解体するという衝撃のストーリーが印象深い。 北海道が真日本帝国、沖縄が台湾と合併して琉球共和国、佐渡島が佐渡公国、残りがジャパン共和国にそれぞれ解体。 さらに朝鮮半島は南北統一し、朝鮮民国が建国。 中国では東北三省が独立して満州共和国に。 国家、国境、民族は共同幻想かと考えさせられるが、単純にサイバーパンクとして楽しめるSFでもある。