評価:★★★★☆ 4.3
主人公は化物に襲われ、
魔法少女に命を救われる。魔法少女の実在を知り、化物の自主警戒を開始する。
主人公に義務はなかったが、それでも監視を続けた。そして、ある夜。
美味そうにツバを飲み込み魔法少女を眺める黒幕が現れる。
化物をワザと倒させ、レベルの上がった魔法少女を狩ると黒幕は語る。経験値は心臓が止まるだけで取得可。だから少女は何度も殺される。
レベリングに退屈したなら、少女の体を壊して楽しむもよし。太ったガチョウの肝の味を思い浮かべるように、魔法少女の結末を語る黒幕に恐怖した。
何故、魔法少女を助けるのか。
これがあらすじである。
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
この作品で常に付きまとうのが「縛り」それもヌルゲーに飽きた人や何らかの理由を持ち自身を縛ってプレイするのではなく、一生シンプルな能力不足に悩まされます。尖った能力値の主人公が策略を巡らせて強者に勝つ!というのはまあ良くありますが、この作品の凄いところはSFの世界の敵を倒す納得感を現実ベースで持ってきている所です。「ああ、そういうすごい魔法(俺は知らないけど)があるから勝ったんだ」ではなく「○○を△△したから弱弱な主人公でも勝てたのか!なるほど!」という納得感を与える作業が、普通のなろう小説よりしっかりしているように思います。若干ラスト付近にモヤモヤする部分もありますが(恐らく作者さんの狙い通り)それも含めてめちゃめちゃ好きな作品です。普通の「なろう小説」に飽きた方、是非一度読んでみてください
良い意味合いでパソコンゲームぽいストーリー展開ですなぁ。作者様が持っている独特のセンスから切り込まれ紡がれる物語は『魔法少女』と言うジャンルから一つ進化した物語を形成しています。ある種の大胆さと多数ジャンルの良い部分を踏襲しているキャラの融合バランスが真新しく感じてしまう読み手もおられるかもしれません。『魔法少女』が大好きな読み手様や『魔法少女』と共に仲間として戦いたいストーリーが大好きな読み手様は必見です。秋の夜長にこちらの物語を読まれてみてはいかがでしょうか。
魔法少女系の物語なのにかなりダークなあらすじに最初びっくりしたのを覚えています。あらすじだけ読むとホラーやグロ系メインなのかと思われる人も多いかと思いますがホラーではありませんしそこまでグロい表現もありません。ただ不幸な運命を決定づけられた魔法少女たちを救う物語、、、かどうなのかは読んでから判断してください。最後まで読んでからじゃないとわかりません。主人公自体がいろいろあれなので詳しくは言えませんが面白いと思います。最後の方の展開も推理などがありハラハラさせられる部分も楽しめるので是非読んでみてください。ちなみに続編があります。そちらはまだ未完結ですが定期的に更新しているのでこちらが面白かった方は読んでみるといいと思います。
昨今では、猫も杓子も魔法少女と忙しない世の中である。けれども本作はそれらとは一線を画している。作者様は、非常にしたたかだ。何故魔法少女がいるのか、何故ステータスが存在するのか、何故魔法少女が危機に陥っているのか、そのすべてが巧みに計算され尽くしている。読み進めれば読み進めるほど、先が気になって仕方がなくなる。けれどそれは本作を支える魅力の片輪に過ぎない。本作のもう片輪は主人公である御影だ。主人公である御影は控え目に言っても最高だ。一時流行ったやれやれ系主人公の皮を被ってはいるものの、初っぱなから自分の命の危機を省みずに、どう考えても無理ゲーな強大なボスに立ち向かう。そのモチベーションは確固たる「魔法少女を助けたい」拙いレビューではありますが、最初から最後まで熱い主人公、かわいいヒロイン、魅力的な謎を散りばめた本作を自信を持ってお勧めしたいと思います。
「魔法少女を助けたい」そんな不思議なタイトルに惹かれてこの作品を読んでみたのですが、魔法少女と言いつつ経験値やステータスが出てきて少しビックリしました。 さらにビックリしたのは主人公が全然強くないということです。「魔法少女を助ける」どころか「魔法少女に助けられる通行人A」並みの強さしか主人公は持っていません。 しかし、主人公は友人の助けを得て、知恵を振り絞り強敵に立ち向かっていきます。そんな主人公の姿はとても格好良くまるで「勇者」のようです。 とても面白い作品です。さらに、完結しているので続きが読めなくてイライラすることもありません。楽しめること間違いなしなので、ぜひ読んでみてはどうでしょうか。