評価:★★★★★ 4.5
――既に人類の覇権は失われた。僕たちは今、捕食者との絶望的な闘争のただ中にいる。
百年前、突如として地球に現れた、侵略的異界外来種『エスカータ』。彼らを狩りうる超人『ハウンド』の抵抗も虚しく、人類はその版図のほとんどをエスカータたちの爪牙に奪われてしまった。
ヒトのものではなくなってしまった地球の片隅で、ハウンドの少年、瑞貴は、数百万人もの命を華奢な肩に背負う少女、マリーと出会う。
襲い来る、圧倒的な力を持つ生物を相手に、少年少女はその青春を燃やして懸命に戦い抜いていく。この戦いに、悪意や野心が介在する余地はない。これは純然たる生存闘争だ。
話数:全24話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
体長1キロメートルを超える巨体に数千度の高熱を纏い、文字どおり山をも貫く砲撃で人類を殺戮する異界の獣。そんな超巨獣を筆頭とした魔獣-エスカータ-たちとの絶望的な戦いに身を投じる人類。 しかし、人類にもハウンドと呼ばれる超人たちがいる。空を舞い、無から有を具現化し、超絶の火力でエスカータに立ちむかう。『ESKARTA』はそんなハウンドたちの戦いの物語である。 この絢爛豪華な戦いの物語は、また人類の愛の物語でもある。家族、同胞、そして男女の愛。ハウンドも人間であり、その身は感情に支配される。主人公瑞貴やヒロインいろは、マリー。排他的論理和氏は魔獣を描き抜く迫力の筆致を返し、人間たちのドラマを繊細に描写する。 空しい抵抗を重ね、滅びの道を歩まんとする人類。しかしハウンドたちがいる限り、道を照らす希望の火は絶えない。未来はきっと輝く。全てを読み終えたとき、読者はそれを疑わないはずだ。