生贄鬼譚 完結日:2015年10月21日 作者:道草家守 評価:★★★★☆ 4.3何十年もの間、おぞましき神に支配される土地。 七年に一度の祭りに、少女は贄に選ばれた。 助けるものは誰もいない。 晩秋の夜更け。少女はたった一人、神にあらがう。 話数:全9話 ジャンル:異世界ファンタジー 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 妖怪少女神 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:シリアス 展開:未登録 その他要素 人外 和モノ布教し隊 和風 山村 生贄 祭り 鬼 注意:残酷な描写あり 流血表現あり なろうで小説を読む
自分の表現力では、この物語の感想を書くのは難しいが、面白いことは確かなので、紹介したい。どういう人にお薦めかと言えば、厳しさと優しさの両面を持つ作品を読みたい人かな。<内容>少女は、二度泣いた。一度目の涙は、恐怖を知って、流した。誰も、救いの手を差し伸べない。それでも、自分は生き残りたい、と願う。二度目の涙は、優しさを知って、流した。「家族」が、いつもそばにいた。だから、自分も何かしたいと、望む。
狒々(ひひ)を神として崇め、七年に一度の祭礼で生贄を捧げる習慣のある村。今回選ばれた娘は、前回の生贄が食われる処を盗み見た為に一時狂気に陥り、回復した後も村で厄介者扱いされていた。悲しむ者は誰もいない。孤立無援の中、娘は死を受け入れる事を良しとせず、生き延びる為に戦いを選ぶ。民話調の和風ハードファンタジーです。