評価:★★★★☆ 4
首を絞められ殺されかけた拍子に前世の記憶を思い出した私は、自分がとあるライトノベルに出てくる【美しすぎる】悪役令嬢のレティア・ミルゼに生まれ変わっている事実に気がつく。
原作通りであれば初恋の公爵に失恋したあと、美貌の伯爵の義弟ルーゼと恋仲になり、奇跡の乙女であるヒロイン登場後は、恋に破れて湖で入水自殺することになる!?
――過酷な死の運命に呪われた悪役令嬢が、恋に狂ったヤンデレ義弟やストーカーなどの、様々な死亡フラグを回避しつつ、幸せな未来を目指すお話です――
※ラブシーンが無駄に多い小説です。■完結済■アルファポリスでも掲載中(内容一緒です)※長らく検索除外にしてましたがしばらくは公開状態にします。
★各記念SSを投稿予定★
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
悪役令嬢なら、どんな主人公でも勝ち気でゴージャスで高飛車な令嬢である。あなたはそう思うかもしれない。 違う。この作品の主人公レティアは違う。 自分が死ぬ幻影に怯え、そのイベントを回避しようと必死に策を巡らせる。絶世の美女でありながら、いや、だからこそその姿が切ない。 甘いだけの恋愛に飽き飽きした人に、この作品はうってつけ。 レティアの誰も彼もを虜にする美貌は、時として呪いとして発動する。周囲の男性を狂わせ、そして彼女自身も狂わせる。刻々と死亡イベントへの秒針が刻まれていく様子は、恋愛小説というよりはサスペンスの領域だ。 それでも。 それでも、やはり愛とは美しいものなんだなと――最後まで読みきったあなたは知ることになるだろう。 そう、澄みきった湖面が月夜を映すように、愛とは運命を映す鏡だと。仮にその愛が煉獄の炎をまとっていたとしても。