評価:★★★★☆ 4.2
犯罪に巻き込まれ、身も心も壊されてしまった「私」。
終わりが無い地獄にいた「私」を助けてくれたのは、暴力を商売としている『荒事師』と呼ばれる、現代の傭兵、黒澤だった。
黒澤は、このままこの地獄の記憶に苛まれながら緩慢に死んでゆくか、今ここで死ぬか、自ら悪夢を振り払うか、という三つの選択肢を「私」に示す。
私は、自らの悪夢を自分の手で消すことを選択し、黒澤と同じく闇の住民になることになった。
殺人マシーンとなった「私」は、黒澤に焦れつつ、命じられるまま闇の中を疾走する。
話数:全25話
ジャンル:ヒューマンドラマ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
ヒロイン自ら、自分の事を殺人人形と考えているところが最初の萌えポイントです。死に対する感情が独特で、恐怖心を凌駕した感覚を身にまとい、決して怯まない。そんなタフなヒロインが銃を持って、バンバンと敵を殲滅していく―――。そんな彼女にも情熱ともいえる特別な絆を感じる相手がいます。外から見ればどこまでも冷静で無表情でも、内なる心には相手のことも、それを取り巻く複雑怪奇な背景もうっすらと捉えていて、でも彼女は「そんなことはどうでもいい」とばっさり切り捨てている。迷いなく、彼と共に生き死ぬ日を夢見ている。「殺人人形は夢を見ない」と心で何度もつぶやきながらも、その生き様から本能的な愛を感じずにはいられません。ハードボイルド小説として、痺れます。必見です!