東京タワーの神様と、スカイツリーの神様が、毎日我が家でケンカをします

　日本には八百万の神様がいるといわれています。箸や茶碗など、ごくありふれたものにさえ、神様が宿ることがあるのだと。　平凡な（ややロンリーな）高校生、港秀介のもとにも、ある日突然神様が二人訪れたのでした。しかしながら、その正体はなんと東京タワーとスカイツリー！？　金髪美女とワイルド系グラサン少女、守り神だと名乗る彼女らに、主人公は振り回されてばかり……はてさて、守り神としての力は本物なのでしょうか。　軽快な文体とラフな会話が実に面白いコメディーです。しかし、恋愛の神様でもコメディの神様でもなく、あくまで守り神である二人。主人公港秀介くんの過去や、守り神を生み出してしまうという超能力、そして人間関係……これらがこの先、どのような展開を見せてくれるのでしょうか。　一辺倒なラブコメではなく、いろいろな事件や要素が絡んでくるこの物語。すらすらと読めますので、時間のない方にもおススメです！

何の変哲もない、ごく普通の高校生だったはずの港秀介。しかし彼の身体には、実は特殊な能力者の血が流れていた！そして、そんな彼をあらゆる障害から守るべく、守り神様がやって来た……のだが、それはなんと「東京タワー」と「スカイツリー」の神様だったのだ！「秀介を守る」という使命をちゃんと覚えているのか心配になるくらい、自由奔放にはしゃぎ、喧嘩し、うろちょろしている神々。そんな彼女たちに守られている秀介の明日はどっちだ！？はた迷惑なな神々が織りなす、ドタバタ日常コメディが遂にスタートッ！

　タイトルそのまんまに、東京タワーとスカイツリーの神がある日突然現れた。　二人は少年を守ってテクテクとついてくる。互いに口ゲンカしながらついてくる。　学校だろうが飲食店だろうが、姿を消してどこまでもついてくる。少々うるさいのはご愛嬌。　ぶっとんだ設定ながら、日常的なほのぼのとした雰囲気を大切にした良作です。　読みやすくも安定した文章と、二人の神の和気藹々（？）とした空気が、あなたをリフレッシュさせてくれることでしょう。