おれんじふぁーむ四季折々。～俺と農家の業務日誌～

　主人公は「乙葉オレンジファーム」という農家でアルバイトをする青年です。オレンジ？　いや、オレンジ色の柿の事です。　農業というとつらく、厳しく、地道に、という印象が大きいです。確かにそうなのだろうけれど、この作品はそれを巧みな文章表現でコメディとして楽しく書かれています。　サブタイトルも笑いを誘います。思わずページをめくりたくなるサブタイトルです。　そしてなによりもキャラクターが立っていて、読んでいて楽しくなってきます。　もちろん、ヒロインも素敵な女性です。男性からも女性からも好かれるヒロインでしょう。　どんなキャラクターが出てきて、コメディとして笑わせてくれるのか、お話として楽しいのか、確かめてみませんか？

就活戦線に乗り遅れた大学生　塙山草太が姉の紹介で乙葉おれんじふぁーむにてバイトをするお話であり、農業知識もなかなか、素人に解り易く書いていて好感がもてる小説である。草太の実直な性格と農場とは上手くマッチングしており、読んでいて不快なことにはならず、むしろ、就職した社会人はバイト時代の頃を思い出しながら共感できる部分が多いのでは、と思う。みなさんも農業系ほのぼの小説を読んでみてはいかがだろうか？

こちらの作品は『なろう就職戦線で遅れを取った居候の大学生が異世界に行きたいなぁと思っていたら田舎の農業ファームにバイトに行った系ほのぼの風味』ですなぁ。掛け合いの面白くコメディタッチで描かれている世界観が有名化粧水のようにすーっと読み手の感性に浸透していく技術は作者さまの才能なのでしょう！農業ファームをテーマに据えた作品はなろう系では珍しく、世界観やキャラクター設定もしっかりとポイントを押されていますなぁ。皆様、八月の夜長にこちらのほのぼのとしたコメディタッチの作品を読まれてはいかがでしょうか。