優しさの卵のような子が欲しいと名付けられた女の子はいつも泣いていました。生まれてくるのを希んでいると願って名付けられた妹には許される我が侭。
妹には当然に与えられるそれは、彼女には決して許されたものでなく、誰に知られることなく一人で膝を抱えて泣いていました。
欲しいものを欲しいと言葉にすることも出来ず、甘え方も知らないままに、一番大事な人はいつしか。泣き声も名前も亡くした人魚姫。
彼女と出逢うのは、尊い春の響きの名前持つ王子様。
王子様の優しい声に導かれ、王子様の周りの温かい人々に見守られ、やがて、人魚姫は自分の名前を、自分の歌声を、取り戻してゆくのです。――――傷付いて、声も名前も失った女の子が、幸せを見つけるまでのお伽話。
ここに小さく開幕致します。※個人ブログ、虹色夢日記にて掲載、また、なろうにても再掲載のお話です
★とても有り難いことに、驚くべきアクセス数や、沢山のブックマークに評価、ランキング入りも経験させて頂いたりと……。この作品に目を留めて頂いた読者様に心より感謝しております。
☆番外小話置き場として新章を作りました。本編に直接関連しません小話達です。本編は完結しておりますが、ちょこちょことUPさせます番外小話でもお楽しみ頂けると幸いです。
2015 11/29日 番外小話も含めてシリーズ全編完結させて頂きました。お付き合い頂いた皆様、有り難うございますm(__)m
どうか、これからもこの物語を、皆様、よろしくお願い申し上げます(#^^#)★2016 1/17日 番外小話の時系列の整頓と誤字脱字の為、少しだけ加筆修正、手直しさせて頂きました(o^^o)
☆2016 7/21日 挿し絵をUPしました(@^^)/~~~
人魚姫のお伽話
完結日:2015年11月29日
作者:未彩
評価:★★★★☆ 4.1
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ハッピーエンド
注意:全年齢対象