私のパズル 完結日:2009年8月10日 作者:玉木 久芳 評価:★★★★☆ 4.2私はパズルのピースを探していた。自分の名前ですら思い出せないけれど、ピースを集めなければいけないことだけは覚えていた。パズルが完成するにつれ、次第に、自分のことを思い出していく。私は……。 話数:全7話 ジャンル:その他 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:ダーク 展開:未登録 その他要素 パズル ミステリ 久芳 学園 私のパズル 記憶喪失 注意:残酷な描写あり 残酷描写 なろうで小説を読む
………………..人間の決め付け、思い込みって恐ろしくて凄いですね。そういったことを思わせる作品でした。絶対途中で誰かが死んでしまったり殺してしまったりすることなく終わったことが意外でびっくりしましたが逆に読み終わった後がスッキリとした感じになりました。これからの小説にも期待しています★………………..
タイトルに惹かれて純粋なミステリーファンが読んだら、きっと途中で思うはずだ、ああ、読まなきゃよかった・・、と。この作品で提示されるミステリーは、ミステリーそのものを楽しむための物ではない。このミステリーの手法によって、読者は物語の中に引き込まれ、主人公と行動を共にする内にどうしようもなく、ある予感に囚われ、導かれる答えに極度の緊張を強いられることだろう。そして、主人公と共にどうしてもその答えを確かめずにはいられないのだ。この小説にはいかにも小説的な仕掛けがいくつも仕掛けられ、最後まで一分の隙もなく完璧に完成される。長い小説ではないから、この評を疑うなら自分の目で確かめるといい。小説でしかあり得ない手法でこれだけリアルに恐怖させられるホラー小説を他に読んだことはない。知的に洗練された、100点満点の傑作ホラー短編。