タイトルの通り、この作品は皆さんが選んだ選択肢で結末が変わります。
まずはここで物語が始まります。
—————————誰もいない無人島は静かだった。
遭難して三日目。わたしは浜辺で腰を下ろした。来月で二十歳になるのに、とんだ災難だ。
携帯電話は圏外だし、救助が呼べない。空を見上げると雲一つない晴天だが、気持ちは曇ったままである。
自分探しの旅で豪華客船に乗っていたら、船の故障により沈んでしまった。
そして、ここにたどり着いたのだ。
助かったとはいえ、時間の問題だろう。唯一の救いは非常食があることだ。
船に乗っていた他の客のものだろうか。非常食の入ったリュックが浜辺に流されていた。
わずかな食料だけど、何とか生きていける。あとは救助を待つだけ……。
「おーい、そこの若い女性よ」
声がしたので振り返ってみると、白髪の老人がおぼつかない足取りでこちらに向かっていた。
まさか、ここに人がいるなんて……。
わたしと同じように遭難した人だろうか。
「あなたも遭難した人ですか」
「そうだ、俺は船長だ。船が沈没してここに流されたんだ」思った通りだ。
わたしは同じ境遇の人に会えて、少しほっとした。「若者よ、食料を持っていないか。もう三日も何も食べてないのだ。このままでは死んでしまう」
船長は顔を歪ませて言った。
そうか、何も食べていないのか。
食料は持っている。しかし、今さっき会ったばっかりの船長に分け与えるべきだろうか。
ただでさえ、貴重な食料だというのに……。さあ、どうする?
—————————
では、目次から主人公の行動パターンを選んでください。
選んだページによって、話の結末が変わります。あなたが見る結末は、どのようなものになるでしょうか。
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