評価:★★★★☆ 4.4
西暦202X年。 世界は偽りの平和の中にいた。
人間の記憶を操作する装置を開発した組織、ノイネ ヴェルトによって世界が裏から操作される時代。
手術によっていっさいの感情を失った少女アル。そのパートナーであるジェイは、アルと共に組織の特殊戦闘員(シャドー)としてノイネ ヴェルトに反抗する者を暗殺していく。
戦いの果て、ジェイは大切なものを握って歩き始める――※2015/11/07にプロローグ~2までの内容、設定をそれなりに変更しました。申し訳ありませんが、読み直さないと話がつながらないので読み直してください
※「こんな小説書いてくれる人募集(構想まとめ)」で書いた内容を編集して短めにまとめた作品です。が、「こんな小説書いてくれる人募集(構想まとめ)」を読む必要はありません。むしろ読まない方が楽しめます。
※Taskey様にも同内容を掲載しています
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
クトゥルフ神話ってあるよね。ラヴクラフトが始めた独特の世界観のお話群。あれは2つに分けられてて、破滅的な邪神に対して人間の側に立つ善神が登場する系統、もう一つはひたすら救いのない破滅的なホラー世界観の系統、SFに准えるなら、もろ正義の味方の登場するヒーローアクションがあるとするなら、もう1つは救いのないディストピア世界。このLAST DAYSを読んでいて、正義の味方的な存在を探していた。でも、読み進めるうちにこの作品にそんな者はいないんだと思うようになった。擦り切れた世界観が広がる紙面の中に、ハードボイルドな気配を纏いながら、様々な立場の戦士たちが姿を現す。多分、彼らの戦いが終わってもそこに勝者は居ないのだと思う。そんな空気をじっくりと楽しめる逸品です。