月でウサギを飼う方法 完結日:2015年11月21日 作者:吉田エン 評価:★★★★☆ 4.2卒研をさぼりまくってた高専生四人組。降ってわいた卒業の危機、一発逆転を狙って挑むのは月面開発! 話数:全117話 ジャンル:スペースオペラ 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 AI オカルト ロボット 月面基地 高専生 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
宇宙船は、裏庭では作れないし、地中に埋まっている訳もない。でも、いくつかのチャンスを捉えれば、超人でなくても宇宙へ行ける時代の物語。生まれながらの超人や天才や億万長者の話ではなく、チャンスの前髪を掴むために努力する者の話。「宇宙島へ行く少年」「スターファイター」ひと昔前に読んだ、古典ジュブナイルの風味です。誇りをかけた競争、思わぬ惨事を機転で切り抜けて、楽しみに変える。技術で遊び遊びから技術が生まれる。科学と人を信じる者の物語。(無駄に人が死なないのも好ましいです){クラーク、ハインラインからの系譜}×{福島正実、矢野徹} っていう感じと言うと褒めすぎかしら。
このタイトルを見た人は、どんな作品内容を思い浮かべるだろう? たとえば、何気ない日常を修飾した文学作品? たとえば、『月』と『ウサギ』に喩えるキャラクターたちの恋愛模様? どれでもない。 この作品はこれ以上ないほど、タイトルで端的に説明されている。 文字通り、月でウサギを飼う話。 なぜ? どうやって? なにが起こる? そんなログラインからの進化には、現実のようで違うドラマが存在する。 SFだからといって、巨大な宇宙船や人型兵器の戦争ばかりではない。 こういう話も作れるのだと。 こういう話も面白いのだと、知ってほしい。