十字架は聖女の血に濡れ魔を祓う　改稿版

　時は二十世紀。機械仕掛けの馬車が地を翔け、鉄の翼が空を翔けるこの時世に。世界は科学の光に照らされて、人々の眼に見通せぬ闇など消え去ってしまったかの様に思えるこの現代に、しかし『魔』という存在は確実に存在する。
　吸血鬼、狼男、そして悪魔。
　何も知らぬ人間共を、貪り、喰らい、食い物にして、闇に生きる存在は。

　だが、人間も彼らの贄となるだけのか弱き羊の群れではない。異形を葬る事ができるのも、また人間。これはそんな魔滅を生業とする者達の物語。
　祓魔師ノア＝ハインドマンと、聖女リディア＝ランズベリーの。
　男が背負う銀色の十字架を、少女の朱い純潔が伝い、
　彼らは今宵も魔を祓う。

タイトルの通り、『十字架は聖女の血に濡れ魔を祓う』の改稿版です。大筋に変更はありませんが、描写や台詞などに修正が加えてあります。また、より悪趣味になっております。
よろしければ、御一読下さい。
一応、一日一投稿、大体二週間くらいで完結します。