評価:★★★★☆ 4.1
大正ロマンファンタジイ溢れるゲーム世界に悪役令嬢として転生した僕は、悪役令嬢の役割を完璧に演じて生きてきた。
が。
――まさかヒロインも転生者でルートガン無視しているとは思ってもみなかった。雑な設定で日本以外の陸が滅んだ大正時代風のゲームの世界で、僕と彼女は滅んだ食材を再生し未来の料理を再現する。
「――つまり?」
「滅んだ種子を再生し、ありもしない知識を活用し、未来の料理人が努力の末に生み出すはずの料理を横取りする悪役の厨房――」「――ヴィランズキッチン、開店しますわよ」
※料理系
※戦闘描写あり
※魔法あり
※チートあり
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:大正
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
主人公は悪役令嬢を演じる転生者。ゲームでの悪役令嬢から『外れようとする』のではなく、ゲームの悪役令嬢を『演じる』というありそうでなかった考え。それは話の主軸、つまり主人公の行動に関わってきます。終盤にかけてにある、様々な出来事から生じた葛藤を『悪役』という自分を肯定することで払い、奮い立たせる。本来ならデメリットかつマイナスになりがちな『悪役』をうまく使っているのではないかと思います。あとラーメン。読むうちにラーメン食べたくなります。家系ラーメンが食べたいです。失ったものは大きく、得たものは多かった一章。主人公たちは次は何を作るのか、気になるばかりです。あと尊い。