評価:★★★★☆ 4.3
プリンセス。それは無味乾燥な歴史に飾られた、一輪の花。
一国における平和と繁栄の象徴。王朝の命脈を未来へと紡ぐ使命を負った、まばゆき存在。エルトリア国第一王女。
エスメラルダ・リ・エルトリア。姫でありながら戦の陣頭に立つ彼女を、人々は「エルトリアの戦姫」と呼んだ。
*ファンタジーですが、魔法の要素は御座いません。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
完結日:2015年12月30日
作者:マグロアッパー
プリンセス。それは無味乾燥な歴史に飾られた、一輪の花。
一国における平和と繁栄の象徴。王朝の命脈を未来へと紡ぐ使命を負った、まばゆき存在。エルトリア国第一王女。
エスメラルダ・リ・エルトリア。姫でありながら戦の陣頭に立つ彼女を、人々は「エルトリアの戦姫」と呼んだ。
*ファンタジーですが、魔法の要素は御座いません。
エルトリアの戦姫、それは偽りの姫の物語。冒頭にあるように、本物の姫は暗殺されている事実を明かされた段階から始まるこの物語。どうしようもなく救われず、何度も涙し、挫折し、絶望し、それでも戦姫として歩んでいく主人公。主人公を突き動かす『情』は何なのか、それは最後まで読めば自ずと解を得ることができるでしょう。この揺れ動く『情』を感じながら読み進めて、物語のフィナーレを迎えましょう。少し長い物語ではありますが、深くそして厚みのある中世ファンタジーの世界を楽しめると思います。そんなひとときを味わいたい人へオススメする作品です。
平凡な田舎の村娘は、王女と瓜二つの為に宮中へ召され、影に任じられてしまう。隣国との戦が始まり、一騎当千の将として戦う王女の影として村娘もまた尽くす。だが王女は暗殺に斃れ、父王は過酷な命を下す。王女の死を伏せ、影である少女にその役を担わせると……。村娘は敬愛する亡き王女を想い、必死に”救国の英雄”を演じるが……なろうではやや少数派の、オーソドックスかつ骨太な物語です。