評価:★★★★☆ 4
ある日、彼は雨になった。これといった夢もなく、なんとなく生きている霧谷巡也(きりたにじゅんや)。雨となった彼は誰もが知る世界、しかし誰も知らない世界へやってきた。そこにあるのは小さな花だけ。そして巡也がそこで出会った、真っ白な少女。
「あなたは0番――」
と、彼女は告げる。
花に込められた思い、人々に込められた思いの中で、巡也は選択をしなければならない。小さな世界、限られた時間で巡也は選択をする。巡也はどちらを選ぶのか……。――あなたの罪を摘みなさい――
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時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
人間には生と死がありますが死んでからも心の生と死がありますと問いかけてくるような作品。後半から化ける小説です。世界観があきらかになり、主人公の「存在」もあきらかになります。その時、主人公はどんな「選択」をするのか……。私的に言いますと読者を選びそうですが誰か人が亡くなって悲しみにくれている人が読むとより刺さります。そして自分がこれからするかもしれない大事な「選択」を考えるかもしれませんヨ。