評価:★★★★☆ 4.4
ある日のことである。
突然、自分自身の部屋に、ほとほと愛想がつきた。
床が見えないほどのガラクタの山、荷物が積み重なって埋もれた机、服があふれてしまらないタンス――私は今日、「片付けない女」を引退する!!
※100%、実話です。
※私の名誉のために、冒頭部の描写は「数年前」の状態であり、現在は(多分)普通のレベルの部屋であることを一応申し添えておきます(笑)
話数:全11話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
部屋が散らかっていても、別にいいじゃない?不都合あっても、今まで何とかなっていた訳だし、これからだってそうでしょう。でも、こうも思ったことはありませんか?このままって言うのも、どうよ……と。思ったが吉日、思考転換の転機。散らかっている事って、結構面倒ではないでしょうか。どうせなら、椅子に座りながら、降りることなく物が取れる環境。手を伸ばせば、必要なものが取れる部屋。そんな自分にとってベストな環境が整えられるのは、そこに住み、細かな我儘を熟知している自分しかいないのです。一時の面倒、その後の安楽 !!片付かない部屋に、片付けられない事に、愛想が尽きたと語る作者様。どのように脱却していったか、チラッと覗いて見てはいかがでしょうか。
片付けられない――私も同じ世界の人間であるゆえにかなり共感する部分が大きかった作品だ。家に帰ると混沌(カオス)があり、混沌に慣れてしまうと相当な覚悟なくしては世界を変えられないのだ。そんな混沌を見事なまでに秩序(コスモス)へと昇華させた作者様の熱い魂が詰まっていて、私も触発されて部屋の片づけをしたほどのエネルギーが涌く作品でもあった。片付けが得意な方にはなんだこれかもしれないが、片付けが苦手な方には是非おススメしたいアイデア満載なエッセイ。混沌を制せよ!! その先に秩序が待っている!! 来たれ、戦士たち。片付けられないをこれを読んでレッツ卒業だ!!