評価:★★★★☆ 3.8
夜の公園のベンチの下で蹲っていたのは、自らを死体だと主張する青年だった。顔面蒼白、一切の温度を持たない手、そして、脈のないその身体……確かに死体のように思えるけれど。
20年前に生き別れた「有理」を探す死体、夜鳴藍人と出会ってしまった私は、孤独な人生に苛まれるが故に、彼に協力を申し出る。大きな嘘を抱えたまま始まった共同生活は、一体どこへ行き着くのか。
彼は本当に「死体」なのか?
何が彼を、20年にも渡る死体としての人生に駆り立てたのか?
そして起こり始める通り魔事件が、私の日常に暗い影を落としていく。
孤独を埋める為なら誰でもいいなんて、最初はそう思っていたはずだったのに。
完結済み連載小説「窓のための扉」はこの物語の前日譚です。そちらを読んで頂ければ、より楽しんでいただけると思います。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象