紫陽花の華が咲く頃に 完結日:2016年2月8日 作者:玉藻稲荷&土鍋ご飯 評価:★★★★☆ 4.2紫陽花が見ていた。そしてどこへ向かうのか人は。 話数:全3話 ジャンル:純文学 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 神 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:シリアス 展開:未登録 その他要素 お稲荷 和モノ布教し隊 和服美人 巫女 狐 異種間婚姻 神かくし 紫陽花 雨傘 黒髪 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
実に完成度の高い、研ぎ澄まされた美と業を描いてある。物語られた行間に遠い時の流れと積み重なってきた想いを感じ、描かれない、語られない時が走馬灯のように灯されては、消え‥見つめ合いながら、けして合わさらない視点が歯がゆさを超え沈黙の微笑に‥分かり合えない真実を解った時、魂は変容を叫ぶ‥声無き叫びに応えたのは、異形の魂。身を似せて心を寄せ、想いを形にして焦げる魂を冷たく包む。涙の雨が煙る風となり、霧と散るように‥想いは超え‥幻に色を象り、言葉に響かせ‥満ちた想いは、とけて消ゆる。