評価:★★★★☆ 4.2
高校生の霧島智鶴は、どんな問題も解決できる天才。そんな彼の最大の欠点は、究極に無気力なこと。
「労力を使わず、頭脳を働かすだけで稼げる仕事」を欲する智鶴。
そんな彼に、刑事が、同級生が、次々と難事件を持ち込む。
オタク少女の揚羽、男の娘・柚季らの力を借りながら、智鶴は事件を次々解くが!?
とことん無気力な探偵が謎に挑む、連作推理。
【マイナビ出版ファン文庫より書籍発売中】
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
セリフ 情景描写 視点 説明に無駄が多い 印象としては5分毎にCMが入るドラマのイライラ感だろうか。文章に引き込まれそうになる度に、余計なもので引き戻され、それを繰り返す。読者を疲れさせる書き方だと思う。余計なものを削ぎ落とすという行程が省かれている気がする。そういう作風なのかもしれないが。読んでいて、時代物を書く山本一力さんを思い出した。江戸時代に引き込まれていると、いきなり現代ではあーだこーだと説明を始める作風なのだ。酷く疲れ、がっかりし2、3冊で山本一力さんの作品を手にとることはなくなった。読者を引き込むには書き加えて肉付けすることも大切だが、削ぎ落とすことも大切だと思わせる作品だった。ただ私個人に合わない作風なだけと言われればそれまでだが。
推理小説が好きで、いつか執筆してみたい――。そのように思っているかたは、実は多いのではないでしょうか?だったら、ぜひこちらの『無気力探偵』を読んでみてください!!日常の謎から、倒叙ミステリ、あっと驚くようなトリックまで――推理小説のさまざまなスタイルが揃っています。しかも、どのエピソードも、非常によく作り込まれた一級品です。天才だが、無気力な高校生探偵・霧島智鶴。そして、彼を囲む個性的な友人――腐女子の揚羽、男の娘・柚季。警察関係者のキャラクターも立っていて、どのキャラにも親近感を抱けます。しかもこちらの作品は、トリック・ロジックの精度、キャラ立ち、文章力――これらすべてのスペックが高い、とんでもない作品なのです!このたびフィナーレを迎えた、こちらの作品。推理小説を初めて読むかたも、推理小説に飽きたかたも、きっと満足できるはず!ぜひぜひぜひご一読あれ。
主人公 霧島智鶴は無気力すぎて、体力を使わずに自分の才である常人よりも並外れた思考力で稼ぎたいと考えていた。普通ならば、そんなの妄想だけで終わるであろう。しかし、智鶴の下には何故か、難事件が多く、遭遇、または、持ちこまれる。その推理物語を彩るのは多くの魅力的な人物。別府揚羽というヒロインの位置にいるであろう少女はBL好きっぽい発言を幾つもしているちょっと変わった少女。熱海刑事は事件を解決する為に毎度、智鶴の金稼ぎポイントになってしまっている。などなど、しっかりとライトノベルのようなキャラクター性も存在しており、読みやすいだろう。あなたも推理小説をこの機会に読んでみてはどうだろうか?