評価:★★★★☆ 4.3
醜悪なる姿はゴブリンと呼ばれ、人に狩られるだけの存在だった種族がいた。しかし、ただ一人の王の存在によって彼らは生まれ変わる。
魔物を率いて神々への反旗を翻した王の物語。そして彼を支えた魔物と人間達の物語。※1章『王の帰還』、2章『楽園は遠く』、3章『群雄時代』、第4章『遙かなる王国』完結。ゴブリンの王国完結いたしました。長らくの応援・感想・評価ありがとうございました。
話数:全371話
ジャンル:エピック・ファンタジー 異世界ファンタジー
時代:未登録
舞台:異世界
注意:残酷な描写あり
最初は非常に面白い特に森から出て、西方を制覇するくらいまでは、様々なゴブリンたちの物語に心を躍らせたものであった。戦記テイストで人間たちを破っていく痛快さ!序盤の一騎打ちメインの戦いから数と数の戦いにいたる中盤まで、またゴブリンの王や一騎当千のその配下たちの活躍にいたるまで、まるで三国志や水滸伝のようなさわやかさがあった。チートに頼りすぎることなく、かといって個人の武勇を蔑ろにするでもなく、とにかくおもしろかった。しかし問題は中盤以降。王国制覇まではまだ耐えられた。だが教国篇にいたって気づいた。この物語、パターン全部一緒や…負けた後に勝つ。負けた後に勝つ。その繰り返し。さすがにこのボリュームだと飽きてくる。勝ち続けるチート小説よりはましだし、どうすればよかったのか、ときかれても答えられないけど、飽きてしまうという問題は逃れ得ない。
お話が面白いのはもちろん、膨大な数が出てくる登場人物個々もそれぞれキャラが立ってて魅力的だ残念なのはせっかく魅力的なキャラ達なのに名前が似通っている者が多く判り辛い所だろう特に気に入ったのは老ゴブリンと、その彼が若かりし頃のご主人様とのエピソード200話以上読み進めてから出会えたそのエピソードを読んで感動したとともに「ああここまで読んできて良かった」と思った
連休に一気読みしてしまったw最近の作品は最初はまぁまぁ面白いなと思ってみてても途中から萌え作品になって読むのやめるのが多いがこの作品は王道ダークファンタジーで非常に面白かったで小説化してほしいな面白いのでおすすめです明日は外伝読んでみたいと思いますw文字数足りないw文字数足りないw文字数足りないw文字数足りないw文字数足りないw文字数足りないw
良い意味でゴブリンの枠を飛び出し、今なおふと読みたくなってしまう、情熱を思い出させてくれる作品です。 多くの登場人物が登場するにも関わらず、一人一人に個性があり、まるで目の前で舞台を見ているかのように、心躍らせてくれます。 流行り物が食傷気味の方にこそ、読んで欲しい。 大作ですので分量が多く、読み切るにはかなり時間が掛かってしまいますが、その価値はあると思います。
苦しい、とにかく苦しい物語です。ここまで苦しいかという内容ですが、手に汗握る内容に、思わず涙を誘う内容に、読むのを止められません。 ゴブリンのというより、一人の漢の生き様をとくと御覧あれ。爽快感は無いかもしれませんが、読めばきっと何かを残してくれる名作ではないでしょうか。 ゴブリンという雑魚で、嫌われ者で、醜悪なモンスターを題材にこれほどの感動の大長編を書き上げた作者に最大級の讃辞を送ります。
人の心を持ったゴブリンが、必死にあがき、生き抜くさまが、感動を生む。 最初は同じゴブリン同士、次第に戦火は森全体に広がり、そして、人間。 次々と現れる強大な敵に、立ち向かう主人公は、どうしようもなく純粋な戦士である。 彼が傷つき、抗う様に、心を震わされる。 それでも立ち上がり、向かって行く姿に、感動を覚える。 人間の人以外に向けられる感情の、醜さと傲慢さ、そして理不尽さ。 それに晒されながらも戦い続けるゴブリン達は、ただ自分たちの生存権を守るために戦い続けるしかなかった。 純粋に、そして一途に、戦い続けるゴブリンの姿に、気づけば、人間であるはずの自分がゴブリン達を応援している。 この作品、戦記物とし読んでも、ダークヒーロー物として読んでも良いのだろう。 それだけの濃厚なボリュームのある作品に仕上がっている。
「ゴブリンの王国」タイトルから分かるだろうがゴブリン主人公の戦記モノ好きな所その1、一貫した魔物主人公、魔物主人公で一番好き。魔物主人公でも後半、人ボディ手に入れるの多いけどこのゴブリン、ラストまでゴブリン、さらには外見の凶悪性を増していく。そんな見た目に反して中身はどうしても微かに残る前世の記憶に縛られ甘さを捨てきれずにいる主人公が尊い。好きな所その2、魔物、亜人、妖精そして人との関係性。 ゴブリン間の力から生まれる尊敬、友情の男らしさ、相手への依存、目的を同じくして進む仲間、繋がりの美しさを身にしみて感じる。好きな所その3、最後まで強くあろうとする主人公。化物である自分が許さぬ、周りが許さぬ、己を殺して最後まで、王として、ゴブリンの王として進み続ける男意気、この渋さは、同じことやったってそこいらの無双系性欲皆無ェ?普通デショ名声邪魔ニキには出せない。 あと200万文字欲しい
四年分の作品を2ヶ月間、暇があれば貪るように読み続け、ついに本編を読み終わりました。ゴブリン転生のお話は他にもままあるかと思いますが、これほど魅力的なキャラが大勢登場し、ハラハラするストーリーを読んだことはありません。ゴブリン転生のジャンルというより、壮大なファンタジー戦記物として期待していただくのが正しいかと思います。エンディングでは久しぶりに涙をたくさん流しました。実写化、アニメ化、されるべき、もっと多くの方に読んでもらうべき作品だと思います。
とにかく読んで欲しい。当時ゴブリン転生というモブ転生が珍しかった頃にふと読み始めた作品。読み進めるうちにいつの間にか、ゴブリン達の世界に迷い込んでおり、第一章でここまで泣かされるものかと思った。 主人公の圧倒的な誇り高さを感じて欲しい。たかがゴブリンと呼べなくなる戦士達の生き様を見て欲しい。相対する強敵達の持つ正義に胸を痛めて欲しい。彼らはこの世界に 生きているのだ と知って欲しい。私の感じた、心を鷲掴みにされ涙が止まらなくなる感動と、すべてが終わったあとの本当に心地よい読了感をひとりでも多くの人に伝えたく思い、レビューを書かせてもらいました。決して読んで損をする作品ではありません。オススメです。
主人公の王としての心構えが良い。そんけいする。王の仲間たちの心理描写が良くて、王と共にありたいという熱い思いが、見ていて心踊らされるようで楽しい。それにとても感情移入できる。でもそれだけに、王がなぜヒロインに対してそこまで入れ込むのかわからない。どこにそれだけの魅力がヒロインにあるの?そこの描写が僕には足りないように思えた。ヒロインさえ見捨てれば、もっと魅力も信頼も有る仲間を救えたのに。仲間が殺されるたびにヒロインにムカついて、王に対しても、もっと大事なものがあるだろと思えて、白けました。良くできていただけに、なんか残念でした。