評価:★★★★☆ 4.3
ある朝、突然夫が失踪した。四十代の主婦、水口(みずぐち)明海(あけみ)は、電話の下に挟まったパンフレットを頼みの綱にして、夫を探す旅に出る。
東京から始発に乗り込み、やって来たのは岡山県の西の端にある「笠岡」という町。何もない場所に愕然とするが、道中に何度も見る不思議な夢、記憶を辿り、夫の居場所、そして真実が明らかになっていく。
話数:全8話
ジャンル:純文学
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:シリアス
展開:未登録
注意:全年齢対象
主人公の前から夫が、ある日突然消えた。主人公の手元に残された手がかりは「カブトガニの里 笠岡」と、いうパンフレットのみだった。岡山県笠岡市。そこは岡山県の最西部にある小さな港町である。夫は、その町に行ったに違いないと考えた主人公は笠岡市に向かう。その道中、バスの中で主人公は不思議な夢を見ることになるのだった。その夢は、バスの中だけではなく繰り返し何かを訴えかけるように主人公の前に現れる。どうして夫は消えてしまったのだろうか。都会から質素な笠岡市役所前に降り立った主人公の心細さが伝わってくる作品である。是非、主人公と共に謎を追いかけてもらいたい。