評価:★★★☆☆ 3

まえがき:
 この物語は王道ファンタジーである。従って、キャッチーな設定もなければ流行りを意識した人物の作り方もしていない。ただ、シリアスに絆だとか逆境に立ち向かう姿だとか、人間の心がなせる業に感動して欲しくてこの作品を書いた。世界設定がしっかりしていることと物語の深さには自信がある。とても長い作品だが、この世界に居心地の良さを覚え、彼らを愛してくれたなら私はとても嬉しい。

あらすじ:
 地球がまだ円盤の形をし、『精霊の世界(フェイリ・コッソム)』と呼ばれていた頃、世界には魔法の源である精霊がはびこり、人々も当たり前のように魔法を使っていた。世界の創始者でもある十二人の神族と全能の神族のルーカスによって星に光が灯され、星が作り出す結界によって『精霊の世界(フェイリ・コッソム)』は五千年もの間守られてきた。しかし、突如として現れた仮面の女によって十二人の神族達は心を焼かれてしまった。星は消滅し、結界には大穴が空き、『精霊の世界(フェイリ・コッソム)』は崩壊の運命を辿ろうとしていた。
 崩壊の未来を変えなければならない。しかし、ルーカス自身も仮面の女の呪いによって強力な魔法を封じられ、単身では十二人の神族にとても立ち向かえない状態にあった。ルーカスは人間達に助けを求めた。こうして7人の人間達集められ、神族の心を修復し、世界を崩壊の運命から救うための旅が始まった。
 強大な力を持った神族との戦いを乗り越えながら、人間達は互いの絆を深めていく。故郷を焼かれて一人になり夢の世界の虜になる者、人の血を呑まなければ死んでしまう体質に苦しんできた者、予知の力で悲劇の未来を見続ける者、二重人格の裏人格という自身の幽霊のような存在感に悩み続けてきた者。最初はバラバラだった人間達の心は長きにわたる旅を通して一つになっていく。そんな時、人間達はこの世界が何故作られたのか、何万年も生きる神族達の過去にあった悲惨な事件を知る。人を救うためには強大な力は要らない。必要なのは誰にでもある心の温もり。いつしかその力は神族をも巻き込み、世界の運命を変えるのだった。


話数:全78話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族

時代:未登録
舞台:
雰囲気:
展開:未登録

その他要素