評価:★★★★☆ 4.3
巨大な黒い虎が目の前にいた。
ただのサラリーマン、山岸網綱が気が付くと見知らぬ洞窟の中。
意味も解らず理不尽な状況下で必死に足掻き続けるしか術がなかった。
死が終わりではない。何度も死に、何度も食われ、何度も立ち向かう。
何をすべきか、どれを選択するか。絶望を越えた先に待つ、新たな絶望。
彼はこの輪廻から逃れられるのか。理不尽な状況を乗り越える為に全力で足掻いてみせる。苦難を乗り越え新たな力を得た男が、己を奮い立たせ立ち向かう。
続編始めました。http://ncode.syosetu.com/n8588dn/
話数:全111話
ジャンル:異世界ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:異世界
雰囲気:未登録
展開:未登録
突然洞窟で目覚めさせられた主人公がときにチームを組んだり、ときに裏切りがあったりしながらも目的不明のダンジョンらしきものを攻略しようとする物語。序盤は主人公がソロでダンジョンを進んでいき、基本的なルールを理解していく楽しさがあり、中盤からは他のプレイヤーが現れて人間関係が複雑になっていき、終盤に向かうにつれてどんどんダンジョンの鬼畜さが上がっていきます!ダンジョンは結構珍しい残機制システムで、最初にライフがあり、死ぬとそれを減らして始めからスタートといったルールやステージごとに特殊ルールがあったりして普段読み慣れているダンジョンものとは違った楽しさがあります!ちなみに主人公は終盤以外では強いというよりも頭がキレるというタイプです!機転をきかせてハードモードなダンジョンを乗り越えるといった感じなので度々どうなるんだろうとドキドキしながら読めます!是非一度読んでみてください!
チートも何も持たない極々普通のサラリーマンがダンジョンに放り込まれ、死んで死んで死に戻りながら少しずつ前に進んでいく。そんなお話。数多くの作品を書籍化されているこの作者の作品は、文章も構成も安心して読むことができるでしょう。最近のランキングでは見る事もありませんが、埋もれてしまうのはあまりに勿体無い!
なろうの作品は相手が弱く、相対的に主人公が強いような設定が多い。最初は奇抜さを武器にして読者を心を掴んでおいて、終盤はひょろひょろと尻すぼみになるケースが多いがこの作品は違う。絶望的な状況の中、主人公が根性とちょっとした工夫で乗り越えていく。主人公の行動にイラつくこともあるが、その部分は後半に明らかになる。違和感を感じた方はなぜそういう行動を取ったか、推理しつつ読むのも面白いかもしれない。チートやハーレムに飽きた人、追い詰められた人間は強いという設定が好きな人は是非読んでみてください。
この作品の特徴はシビア過ぎる設定です。チート無し、身体能力も並み、不幸を避ける強運も無し、彼女も無し、無い無いずくしの中でいきなり虎と戦わされたりします。彼に与えられた能力は100回死ねることだけ。この掴みに一気に引き寄せられました。なろう小説らしさが全く無いのに面白い!一味違う作品をお求めの方にオススメですね。
ジャンプの三大テーマは友情、努力、勝利なろうの三大テーマはチート、ハーレム、無双(語弊あり)この小説の三大テーマは、理不尽、死亡、絶望である。「100回死ねる」ただそれだけを与えられた彼らにはヒロイックな物語など存在しない、ただただ等身大の主人公と何処にでもいる一般人が無理ゲーに放り込まれ、絶望する様をまざまざと見せつけられる。たがそれが面白い。ぬるま湯に浸った物語に飽きたなら、目を通して見るが良い、覚悟と苦悩をここまで上手く表現するこの作品はなろうに新しい風を吹き込んでくれるかもしれない。
レビュータイトルに興味を惹かれたのであれば、是非ご一読を。作者様はなろうでどんな作品がウケるかのリサーチをした上で(作者様の別作品『なうろう作家とメガミ様』参照)、あえてチーレム・努力なし最強といった要素を入れずに面白い作品を書く玄人好みの実力派作家です。本作の主人公は武術を修めてもいない、天才でもない、主人公補正的な強運を持ち合わせてもいない、過去に大きな因縁を持っていることもない、普通のサラリーマンです。せいぜい高難度ゲーマーとしての勘が少し秀でている程度の。彼は弱キャラで最初は理不尽なデスゲームの中で死にまくります。ですが死に戻りを繰り返すうちに少しずつスキルを覚え知恵を絞り成長しつつ着実に前へ進みます。彼の成長する物語を追ううちに、弱キャラであるという評価は読み手からいつの間にか消えることでしょう。そして最終版には…この先は是非貴方の眼で。
主人公は「サラリーマン」。武術経験があるわけでも、人より秀でた才能があるわけでもない。そんな彼が目覚めた先には・・・絶望があった。 作者様の作品には、なろうである意味人気ジャンルとして挙げられる「与えられたチートスキルで無双」が流行にケンカ売ってるんじゃないかと思うくらい、ほぼ無い。 今作の主人公も・・・あえて言いますが、読者目線からも「もうちょっと楽をさせてあげても・・・」と思うくらい、試練の連続です。 ただ、一つだけ主人公には願いがあった。諦めることなど出来ない願いがあった。強力なスキルがなくとも、果てしない孤独を過ごそうとも、そして何度も死のうとも。 彼は特別ではない。しかし、スキル表には決して表示されることのない力を持っている。それは、リアルを生きる私たち全てが持っているスキルなのかもしれない。 彼は生き残ることが出来るのか。オススメの良作です。
1つの命が1つの章になっていて、最初はあっさりしていて読みやすく、回数を重ねる毎に苦難を乗り越える爽快感と、強くなることで広がる世界感が猛烈に面白い作品だと思いました!登場人物が序盤は主人公1人なおかげで、ループものにありがちな飽きを感じさせずに少しづつ強くなって、章の間隔が広がっていくのが成長を感じさせる、読み応えのある作品になっています。一度読んだら続きが気になってたまらなくなるこの作品を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい!!!